床がきしむ音が気になり、「もしかしてシロアリ?」と心配していませんか?
床鳴りは、ただの経年劣化や湿気によるものもありますが、シロアリが原因のサインであることも多く見逃せないポイントです。
本記事では、シロアリ被害のサインや床鳴りの原因、早期点検の重要性について詳しく解説します。信頼できる情報に基づき、早期対策で大切な住まいを守る方法を紹介しているので、少しでも不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント
● 床鳴りの原因とシロアリ被害の関係性について理解できる。
● シロアリ被害のサインと確認方法がわかる。
● 床鳴りやシロアリ被害を放置するリスクを理解できる。
● シロアリ対策の方法や業者選びのポイントがわかる。
はじめに:床鳴りとシロアリ被害の関係性
床がきしむ「床鳴り」は、家に住んでいると気になりやすい現象です。多くの人が床鳴りの原因を経年劣化や建物の老朽化だと考えがちですが、実はそれだけではありません。
特に注意が必要なのが、シロアリ被害が床鳴りの原因となっているケースです。シロアリは木材を好む害虫で、家の柱や床下などを食害することで、建物の強度に影響を与えます。
このため、家が軋んで「ギシギシ」「ミシミシ」という音がする場合は、シロアリ被害のサインである可能性を疑う必要があります。
シロアリは湿気が多い場所を好み、床下から侵入することが一般的です。特に床鳴りが発生しやすい場所としては、浴室やキッチンなどの水まわりが挙げられます。
これらの場所は湿気がたまりやすく、シロアリにとっても快適な環境になるため、注意が必要です。また、シロアリの食害が進行すると、床材がスカスカになり、ますます床鳴りが大きくなります。
放置すると、やがて床が抜けたり、家全体の耐久性が低下したりするリスクもあるため、早めの対処が肝心です。
つまり、床鳴りはシロアリが侵入している初期サインである可能性があり、油断は禁物です。もし自宅で頻繁に床鳴りが発生していると感じたら、まずシロアリ被害の疑いを持ち、確認することが大切です。
初期対応を行うことで、大規模な修繕やリフォームを避けられる場合もあります。床鳴りに気づいた時には「シロアリのサインかもしれない」と考えてみるとよいでしょう。
床鳴りの原因と種類
床鳴りが発生する原因はさまざまで、その一つひとつが異なる対処を必要とします。床鳴りの原因を知ることで、対処の方向性が見えてくるでしょう。
主な原因としては「木材の収縮・膨張」「経年劣化」「施工ミス」、そして「シロアリ被害」が挙げられます。
それぞれの特徴とともに、特にシロアリ被害に注目して見ていきましょう。
1. 木材の収縮・膨張
木材は温度や湿度の影響を受けやすい性質を持っています。
例えば、乾燥した時期には木材が縮み、湿度が高くなると膨張することがあります。このため、季節によって床鳴りが発生することがあり、特に湿気が増える梅雨時や、乾燥する冬場に多く見られます。
この場合、床のつなぎ目がこすれて「パキパキ」や「キシキシ」といった音がすることが特徴です。
2. 経年劣化
長年使ってきた床材も、徐々に劣化していきます。
床材や接着剤が時間と共に弱くなり、床板が浮いたり、木材同士が擦れたりすることで音が発生するのです。
特に、家の中でも頻繁に歩く場所や、水回りなどの湿気が多い場所は経年劣化が進みやすく、床鳴りがしやすい傾向があります。
こうした場合、「ミシミシ」といった少し重い音が聞こえることが特徴です。
3. 施工ミス
新築やリフォーム直後に床鳴りが発生する場合、施工時のミスが原因になっていることもあります。
例えば、床材の釘がしっかり固定されていなかったり、下地の木材が適切に配置されていなかったりすることで、床鳴りが起こります。
この場合、「トントン」といった響く音が発生することが多く、日常生活の中で特に不快に感じられることが多いでしょう。
4. シロアリ被害
最後に、最も注意すべき原因として「シロアリ被害」があります。
シロアリは木材を食害し、内部を空洞化させるため、床材がスカスカになり、歩くたびに「ギシギシ」や「ミシミシ」という音が発生します。
特に水回りの床や、湿気がたまりやすい場所で床鳴りが発生している場合、シロアリの被害が進行している可能性が高いといえます。
シロアリによる床鳴りは他の原因と異なり、建物全体の耐久性に関わる深刻な問題です。シロアリ被害が進行すると、柱や土台など家の構造部分にまで被害が及ぶため、早急な対策が必要になります。
床鳴りがシロアリ被害のサインである場合、一般的な経年劣化による音とは異なる特徴があるため、判断が重要です。
以上が、床鳴りの主な原因とその種類です。床鳴りが聞こえた場合は、音の種類や発生場所から原因を見極め、特にシロアリのサインに注意して適切な対策を行うことが大切です。
シロアリ被害のサインと確認方法
シロアリによる被害は、初期のうちに発見して対処することが重要です。
シロアリの被害が進行すると、建物の構造に大きな影響を及ぼし、修繕費用もかさむため、早期にサインを見極めることが大切です。
ここでは、シロアリ被害のサインとして気を付けるべきポイントと、その確認方法について解説します。
シロアリ被害を疑う5つのサイン
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床鳴りの発生場所(特に浴室やキッチンなど湿気が多い場所)
- シロアリは湿気を好むため、浴室やキッチンなどの水回りから侵入することが多いです。これらの場所で「ギシギシ」や「ミシミシ」といった床鳴りが頻繁に発生する場合、シロアリが原因で床材が弱くなっている可能性が高いです。
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床が凹む・たわむ
- 床を歩いた際に、足元が不安定で沈み込むように感じる場合は、シロアリが木材を食害して空洞化しているサインです。特に、普段は気にならなかった場所で突然床がたわむようであれば、シロアリ被害を疑いましょう。
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柱や壁を叩くと空洞音がする
- 柱や壁の一部を軽く叩いたときに「ポコポコ」といった空洞音が聞こえる場合、シロアリが内部を侵食している可能性があります。これは、シロアリが木材を内部から食害し、表面だけが残っている状態を示しています。
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ドアや襖が閉まりにくい
- シロアリ被害が進行すると、柱や床が歪み、ドアや襖の立て付けが悪くなることがあります。特に湿気の多い時期や、ドア周辺で床鳴りが発生している場合には、シロアリの影響で木材が歪んでいる可能性があるため注意が必要です。
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羽アリの目撃
- 家の中やその周辺で羽アリを見かけた場合、シロアリが活動している可能性が高いです。羽アリはシロアリの繁殖時期に現れ、被害が広がっているサインでもあります。羽アリを見つけた場合は、早めに対処することが肝心です。
シロアリ被害を確認するセルフチェック方法
シロアリのサインが気になる場合、次のようなセルフチェックを行ってみましょう。
- 床下や壁の目視チェック:懐中電灯を使って床下や壁の状態を観察します。木材が変色している、または不自然に崩れている箇所があれば、シロアリの被害を疑いましょう。
- 床鳴りの音を確認:音の種類にも注目して、「ミシミシ」「ギシギシ」など重い音がするかどうかをチェックします。特に湿気がたまりやすい場所の音は注意が必要です。
- ドアや柱を叩く:柱やドアの周辺を軽く叩き、空洞音が聞こえるか確認します。シロアリ被害が進んでいる場合、表面が薄く空洞ができているため、簡単に見分けがつきます。
専門業者に依頼するメリット
セルフチェックで異常が見つかった場合や、シロアリの兆候が疑わしい場合には、早めに専門業者に点検を依頼することをおすすめします。専門業者は以下のような利点を提供します。
- 詳細な点検:専門的な機材や知識を持つ業者が、目に見えない部分の状況を詳しく確認します。シロアリが見逃しがちな場所にも侵入している場合、業者の点検で発見されやすくなります。
- 確実な駆除:業者は、シロアリの駆除に関する専門技術を持っており、駆除作業を確実に行います。また、シロアリが再発しないよう、予防措置も提案してくれることが多いです。
- リスクの低減:シロアリの被害が広がる前に専門的な対策を行うことで、大規模な修繕を避けることができます。費用や時間の節約につながり、家の耐久性も保たれます。
早期発見と対策が重要なシロアリ被害。少しでも気になるサインがあれば、セルフチェックを実施し、必要に応じて専門業者に点検を依頼しましょう。
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床鳴りやシロアリ被害を放置するリスク
床鳴りが気になっても、「少しの音だから」「日常生活に支障がないから」と放置してしまうこともあるかもしれません。
しかし、床鳴りがシロアリ被害によるものである場合、放置すると家全体に大きなリスクをもたらす可能性があります。
ここでは、床鳴りやシロアリ被害を放置することでどのようなリスクが発生するのかを解説します。
床鳴り放置によるシロアリ被害の進行リスク
床鳴りを放置することで、シロアリが家の木材をどんどん食い荒らしていくリスクが高まります。
シロアリは床や柱、壁など、家全体に被害を広げるため、放置するほど被害が大きくなります。シロアリは一度侵入すると、湿気のある場所を中心に食害を進め、見えない場所でも木材を弱らせることが特徴です。
被害が進行することで、床がさらに軋む、床材が浮くなどの症状が悪化し、次第に床全体の安定性が失われる可能性があります。
床抜けの危険
シロアリが木材を食べ続けると、床が次第にスカスカの状態になり、日常生活での負担に耐えられなくなります。
最悪の場合、床が抜けてしまうという危険が伴います。特にキッチンや浴室などの水回りで床鳴りが発生している場合には、早急に対策を講じることが必要です。
床抜けのリスクがある場所では、家族がケガをする可能性が高まるため、安全面でも放置は危険です。
建物全体の耐久性低下
シロアリによる被害は床だけに留まりません。建物を支える柱や梁、土台部分にまで被害が広がることで、家全体の耐久性が低下します。
シロアリは木材の内部を食い尽くして空洞化させるため、外見上は問題がないように見えても、内部では深刻な損傷が進んでいる場合があります。
このような被害が進行すると、家全体の強度が低下し、建物の安全性に不安が生じるでしょう。
自然災害時のリスク増大
シロアリによって建物の耐久性が低下すると、地震や台風、豪雨などの自然災害時に大きなリスクが発生します。
シロアリ被害で柱や土台が弱っている家は、揺れや衝撃に耐えきれず、倒壊やひび割れが生じやすくなります。
また、豪雨や台風での強風にも耐えられず、雨漏りや水の浸入が発生する可能性も高まります。こうした被害を避けるためにも、シロアリ被害を早期に発見して対策を講じることが非常に重要です。
床鳴りやシロアリ被害を放置することで発生するリスクは、家の安全性と住まいの快適さに大きく影響を及ぼします。
少しでも床鳴りや異常を感じた場合には、早急に確認と対策を行うことで、家族の安全と資産価値を守ることができます。
床鳴りやシロアリ対策方法
床鳴りやシロアリの被害を防ぐためには、日常的な予防と、いざ被害が発生したときの適切な駆除方法が重要です。
ここでは、普段からできるシロアリ予防や床鳴り対策、シロアリ駆除方法、さらには信頼できる業者の選び方について解説します。
日常的な湿度管理と水回りの点検
シロアリは湿気を好むため、家の湿度を適切に管理することが予防においてとても重要です。
例えば、除湿器や換気扇を使用することで、湿気がたまりやすい場所を常に乾燥した状態に保つことが可能です。
また、定期的に窓を開けて風を通すなど、日頃の換気も欠かせません。特にキッチンや浴室といった水回りは湿気がたまりやすいため、使用後には除湿や換気を徹底しましょう。
これにより、シロアリが好む環境を防ぎ、床鳴りの発生リスクも抑えられます。
シロアリ駆除の具体的な方法と費用相場
シロアリ被害が確認された場合には、駆除作業が必要です。主な駆除方法には「バリア工法」と「ベイト工法」の2つがあります。
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バリア工法(薬剤散布)
床下の木材や土壌に薬剤を散布し、シロアリが家に侵入できないよう防御壁を作ります。即効性が高く、広範囲のシロアリを素早く駆除できるため、一般的にシロアリ駆除でよく用いられる方法です。
費用は1平方メートルあたり1,000~2,000円程度が相場です。この工法は5年程度の効果が期待できるため、再発防止には定期的な点検が推奨されます。
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ベイト工法(毒エサ設置)
シロアリが好む毒エサ(ベイト剤)を家の周囲に設置し、巣ごと駆除する方法です。即効性はバリア工法に比べて低いものの、安全性が高いことが特徴です。シロアリがエサを巣に持ち帰り、巣全体に毒が行き渡るため、根本的な駆除が期待できます。費用は1メートルあたり6,000~7,000円が相場です。
ベイト剤は定期的な補充が必要となり、業者により保証期間が異なるため、詳細の確認が重要です。
信頼できるシロアリ業者の選び方
シロアリ駆除を業者に依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが大切です。シロアリ駆除の業者選びで失敗しないためのポイントは以下の通りです。
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木材の修繕も対応しているか
シロアリ駆除後には、被害を受けた木材の修繕が必要になる場合があります。修繕まで対応してくれる業者なら、一度の依頼で駆除から修繕まで対応してもらえるため、手間とコストを抑えられます。単に薬剤を散布するだけで終わらせない業者を選ぶようにしましょう。
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事前にしっかりと調査をしてくれるか
床鳴りの原因やシロアリの被害状況を詳細に調査してくれる業者を選ぶと安心です。シロアリ駆除の作業内容や見積もりについても明確に説明してもらいましょう。納得のいかない点や不明な費用が含まれている場合は、別の業者に相談するのも一つの方法です。
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料金が適正か
費用が不自然に安い業者は、サービスや効果が不十分な場合があります。相場を把握し、納得のいく説明が受けられる業者を選びましょう。また、複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較することも、満足のいく結果を得るための大切なステップです。
床鳴りやシロアリの被害は、適切な予防や駆除方法を取ることでしっかりと対策できます。少しでも不安があれば、まずは信頼できる業者に点検を依頼し、必要な対応を行いましょう。早めの対応で、家の安全性と快適な住環境を守ることが可能です。
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こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。