シロアリ被害を放置すると、住宅だけでなく大切な家族やペットの安全にも影響が及ぶ可能性があります。
一方で、「駆除に使用される薬剤が人体やペットに悪影響を及ぼさないか」という心配をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、現代のシロアリ駆除に使用される薬剤の安全性と、それが人体やペットに及ぼす影響について詳しく解説します。
また、安全に駆除を進めるための具体的なポイントや注意点もご紹介します。読んでいただくことで、シロアリ駆除に関する不安を取り除き、安心して効果的な対策を実践できるようになります。
シロアリ駆除は、家族やペットの健康を守るために欠かせない作業です。安全性の高い薬剤や正しい施工方法を選べば、その影響を最小限に抑えることが可能です。
この記事を通じて、大切な人やペットを守るための正しい知識を身につけていきましょう。
記事のポイント
●シロアリ駆除に使用される薬剤の安全性について理解できる。
●人体やペットに薬剤が及ぼす影響とその対策について理解できる。
●シロアリ駆除の工法(ベイト工法とバリア工法)の違いについて理解できる。
●信頼できる業者の選び方や駆除前に注意すべきポイントについて理解できる。
シロアリ駆除の薬剤は人体やペットに安全か?
シロアリ駆除に使われる薬剤に対して、「人体やペットに害はないの?」と不安に思う方は多いでしょう。
結論から言えば、現在使用されている薬剤は、昔に比べてはるかに安全性が高く、適切に使えば哺乳類への影響はほとんどありません。
近年のシロアリ駆除剤は、安全性を第一に考えた設計がされています。
公益社団法人日本しろあり対策協会が認定した薬剤は、人体やペットへの影響が最小限になるよう厳しい基準をクリアしています。
これにより、犬や猫などの哺乳類に悪影響を与えるリスクは極めて低いです。家族が家の中で普段通り生活していても、駆除作業の薬剤が直接影響することはありません。
ただし注意すべき点もあります。哺乳類には安全性が高い薬剤でも、魚や昆虫といった動物には影響を与えることがあります。
特に水槽で魚を飼っている場合、薬剤の成分が水に混入すると健康を害する可能性があるため、事前に業者へ相談することが重要です。
また、昆虫に対しては薬剤の効力が強いため、飼育している場合は特に注意が必要です。
これらの注意点を踏まえれば、シロアリ駆除は安全に実施することができます。
駆除業者を選ぶ際には、使用薬剤が公益社団法人日本しろあり対策協会で認定されているものかを確認すると、さらに安心です。これにより、大切な家族やペットを守りながら、住まいの安全も確保できるでしょう。
シロアリ駆除で使われる薬剤の種類と特徴
シロアリ駆除にはさまざまな薬剤が使われており、それぞれに特徴や安全性の違いがあります。
適切な薬剤を選ぶことで、シロアリ被害を効果的に防ぐと同時に、人体やペットへの影響を最小限に抑えることができます。
主な薬剤の種類とその特徴
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カーバメート系
この薬剤は、シロアリの神経の刺激伝達を阻害する作用があります。非常に強い殺蟻効果があり、短期間で効果を発揮します。ただし、毒性がやや高いため、使用後はしっかりと換気し、床を掃除するなどの対策が必要です。
特に小さな子どもやペットがいる家庭では注意しましょう。
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ピレスロイド系
ピレスロイド系は、即効性があり、シロアリを麻痺させることで駆除します。この薬剤は比較的毒性が低く、安全性が高いとされています。ただし、魚類には悪影響を与えることがあるため、水槽がある場合は適切な処置を取る必要があります。
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ネオニコチノイド系
この薬剤は、比較的緩やかに作用し、シロアリのみに効果を発揮します。哺乳類にはほとんど毒性がないため、安全性が高いのが特徴です。ペットや家族へのリスクを抑えたい場合に適した薬剤と言えるでしょう。
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フェニルピロール系
フェニルピロール系は、シロアリの呼吸を阻害することで駆除するタイプの薬剤です。作用がゆっくりである分、毒性も低く、安全性が高いとされています。ペットを飼っている家庭でも安心して使える薬剤です。
注意すべきポイント
どの薬剤も、哺乳類には安全性が高いものが多いですが、魚類や昆虫には影響を及ぼす場合があります。
特に魚類を飼育している家庭では、薬剤が水に混ざらないように注意が必要です。また、薬剤の散布中や散布後は、適切な換気や清掃を行うことでさらに安全性を高めることができます。
シロアリ駆除の薬剤は、種類ごとに特徴や用途が異なります。
それぞれの特性を理解し、住環境や家族構成に合った選択をすることが大切です。また、信頼できる業者に相談し、適切な薬剤と施工方法を選ぶことが、安全かつ効果的なシロアリ対策につながります。
ペットや人体に薬剤の影響を抑えるためのポイント
シロアリ駆除を行う際、薬剤の影響を最小限に抑えるためには、いくつかの注意点を守ることが重要です。
ペットや人体に安全であることを確認しつつ、駆除作業を進めるために、適切な準備や対応を行いましょう。
駆除作業前の注意点
駆除作業を始める前に、ペットを別の安全な場所に移動させることが最優先です。
特に犬や猫は好奇心が旺盛で、施工中の点検口などに近づいてしまう可能性があります。さらに、施工前には業者にペットがいることを伝え、適切な薬剤や工法を選んでもらうことも大切です。
また、換気がしっかりできるように、窓を開けておく準備をしておきましょう。
施工後に薬剤の残留成分を取り除くための床掃除も必須です。特に薬剤が散布された周辺は念入りに掃除することをお勧めします。
工法別の安全性比較
シロアリ駆除には「ベイト工法」と「バリア工法」という代表的な工法があります。それぞれの安全性について詳しく見ていきましょう。
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ベイト工法
ベイト工法は、毒餌を用いてシロアリの巣を駆除する方法です。この工法では薬剤を散布する必要がないため、空気中に有害な成分が広がることがなく、安全性が非常に高いのが特徴です。特に、ペットや小さな子どもがいる家庭では安心して利用できる方法です。
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バリア工法
バリア工法は、建物の周囲や床下に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐ方法です。この方法は即効性が高い一方で、薬剤が残留する可能性があるため、施工後の換気や清掃が特に重要です。
ペットがいる家庭でのポイント
ペットを飼っている家庭でのシロアリ駆除では、以下のポイントに注意してください。
- ペットを駆除作業中は別室や外に移動させる。
- 施工後は十分に換気を行い、薬剤の残留成分を除去する。
- 水槽や鳥かごなどは覆いをしたり移動したりして保護する。
- 業者にペットがいることを事前に伝え、適切な工法を選んでもらう。
シロアリ駆除は適切な準備を行えば、ペットや人体へのリスクを大幅に減らすことができます。安全性を重視し、必要な対応をしっかり行いましょう。
これにより、大切な家族やペットを守りながら、住まいの安全を確保することができます。
シロアリ駆除が人体やペットに必要な理由
シロアリの被害を放置すると、住宅そのものだけでなく、住んでいる人やペットにも思わぬ影響が及びます。早期に駆除を行うことで、生活環境を守り、安全に暮らすことができます。
ペットが受ける影響
シロアリが住宅に侵入し続けると、ペットにも影響が出る可能性があります。
特に「兵隊アリ」と呼ばれるシロアリは攻撃性が高く、巣を守るために近づく動物に噛みつく習性があります。
これにより、ペットが痛みを伴う怪我を負うこともあります。さらに、シロアリが引き起こす湿気によって繁殖するカビも見逃せません。
ペットがカビの胞子を吸い込むと、アレルギーや肺炎などの健康問題を引き起こす恐れがあります。
シロアリ被害を放置した場合のリスク
住宅への影響も深刻です。シロアリは木材を食べて住処を広げるため、家の構造が弱くなり、耐震性が低下します。
これが進行すると、床や柱が崩れやすくなり、日常生活に危険が伴います。また、湿気やカビが増えることで室内環境が悪化し、住んでいる人の健康に悪影響を及ぼします。
特に子どもや高齢者、アレルギーを持つ人は症状が悪化しやすくなります。
長期的な影響の具体例
例えば、シロアリ被害が進行した住宅では、修繕費用が大きく膨らむだけでなく、住めなくなるケースもあります。
さらに、健康面でもカビが原因の慢性的なアレルギーや呼吸器疾患を発症する可能性があり、医療費の負担が増えることも考えられます。
ペットにとっても、湿気やカビの多い環境はストレスや病気の原因となり、快適な生活が損なわれてしまいます。
シロアリ駆除は単に住宅を守るだけでなく、そこに暮らす家族やペットの安全と健康を守るためにも必要不可欠です。
被害を放置するほどリスクが高まるため、早めの対策が最善の選択と言えるでしょう。
自分でできるシロアリ対策と専門業者への依頼
シロアリ対策を検討する際、まず「自分でできること」と「専門業者に依頼するべきこと」を明確にすることが重要です。
それぞれのメリットや限界を理解し、最適な方法を選ぶことで、効果的かつ安全なシロアリ対策が可能になります。
自分でできるシロアリ対策
自分でできるシロアリ対策としては、湿気を防ぐための換気や、家の基礎部分の点検が挙げられます。
具体的には、床下の通気口が詰まっていないか確認したり、コンクリートのひび割れを補修することです。
また、市販の毒餌(ベイト剤)を設置する方法も効果的です。これらの方法は簡単に始められますが、シロアリがすでに家に侵入している場合や被害が進行している場合には効果が限定的です。
専門業者に依頼するメリット
専門業者に依頼する最大のメリットは、確実かつ安全にシロアリを駆除できる点です。
業者は、シロアリの種類や被害の範囲を正確に把握し、それに応じた最適な方法を提案します。
例えば、ベイト工法やバリア工法を使い分けることで、住環境や家族構成に合った対策が可能です。また、作業には高性能な薬剤や機材が使われ、DIYでは対応できない範囲まで徹底的に駆除します。
信頼できる業者の選び方
信頼できる業者を選ぶ際には、まず無料点検を実施しているか確認しましょう。
また、公益社団法人日本しろあり対策協会に加盟している業者は、使用する薬剤や施工方法が厳しい基準を満たしているため、安心して依頼できます。
さらに、施工実績や口コミをチェックすることで、信頼性を判断できます。
施工前に伝えるべきこと
施工前には、ペットがいる場合や家庭内での特別な注意点を業者に伝えることが重要です。
例えば、ペットの安全確保や換気方法について相談すると、より安心して作業を進めてもらえます。
シロアリ対策は早期発見と適切な対応が鍵です。DIYでの予防策を組み合わせつつ、必要に応じて専門業者に依頼することで、家族やペットの安全を守りながら、住宅を長く維持することができます。
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まとめ
シロアリ駆除に使用される薬剤は、現代では安全性が大きく向上しており、正しい使い方をすれば人体やペットにほとんど影響を与えることはありません。
ただし、施工中や施工後の換気や清掃といった基本的な注意を守ることが大切です。
また、ペットや家族がいる場合は、駆除方法を事前に業者と相談し、適切な工法を選ぶことでさらに安心して施工を進められます。
特に早期にシロアリ被害を発見し、対応することは住宅の安全性や健康リスクを軽減するために非常に重要です。
最後に、シロアリ対策に不安がある方は、無料点検を提供している信頼できる業者に相談してみましょう。
専門知識を持つプロのアドバイスを受けることで、安心して効果的な駆除を実現できます。大切な家族と住まいを守るため、今すぐ行動を始めてみてはいかがでしょうか。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。