シロアリ駆除を検討する際、多くの方がまず気になるのは「実際にいくらかかるのか?」という費用面の疑問です。
特に初めての依頼では、相場感や業者ごとの違い、さらには予防策にかかるコストが気になるところです。
また、「シロアリ駆除の費用で補助金は適用されるのか」「確定申告でどれくらい戻るのか」といった経済的な疑問を抱く方もいるでしょう。
この記事では、「シロアリ駆除 いくらかかった」をテーマに、具体的な相場情報や実例、節約ポイント、さらに長期的な予防策まで徹底解説します。これを読むことで、シロアリ駆除に関する知識が深まり、最適な選択ができるようになるでしょう。
記事のポイント
●シロアリ駆除の費用相場と計算方法について理解できる。
●高額な費用が発生する原因とその対策を知ることができる。
●予防策の重要性と費用の目安について学べる。
●業者選びのポイントと節約方法について理解できる。
シロアリ駆除はいくらかかった?相場と実例を紹介
シロアリ駆除の相場を知ろう
シロアリ駆除の費用は、家の広さや被害の状況、選んだ業者によって大きく異なります。
基本的には坪単価や㎡単価で費用が計算されるのが一般的です。
平均的な坪単価は6,000円~10,000円ほどで、例えば30坪の一軒家の場合、約20万円~30万円が相場とされています。
㎡単価で見ると、1㎡あたり約1,800円~3,000円が目安です。
ただし、これはあくまで基本工事にかかる費用です。追加工事や特別な予防策が含まれる場合、費用がさらに上がることがあります。
業者ごとの費用の違い
業者によって提供するサービス内容や施工単価には大きな違いがあります。以下に、主要な業者の坪単価と特徴を挙げてみます。
シロアリ110番
- 坪単価:約4,356円
- 全国対応でリーズナブルな料金が特徴です。余計な広告費を削減し、低コストを実現しています。
ダスキン
- 坪単価:約8,167円~
- 丁寧な施工と確かな信頼性が魅力。少し高めの価格ですが、アフターケアが充実しています。
アサンテ
- 坪単価:約10,527円~
- 自社施工や定期点検など、手厚いサービスが特徴です。価格は高めですが、安心感があります。
地域による費用の差
シロアリ駆除費用は、地域によっても異なることがあります。
都市部では人件費や運搬費が高いため、地方と比べて割高になる傾向があります。一方、地方では競争が少ない場合があり、料金が割安になることもあるようです。
また、湿気の多い地域ではシロアリ被害が深刻化しやすく、駆除方法が複雑になることで費用が上がることも考えられます。
シロアリ駆除の費用は多岐にわたり、単純に坪数だけで計算できるわけではありません。複数の業者に見積もりを依頼して比較し、自分の家に合った最適なプランを選ぶことが重要です。
費用だけでなく、アフターケアや保証内容も確認しておくと良いでしょう。
一軒家のシロアリ駆除費用と予防策の違い
一軒家の広さ別に見る駆除費用の目安
シロアリ駆除の費用は、一軒家の広さや被害の程度によって変動します。
たとえば、30坪の一軒家であれば、駆除費用は約20万円~30万円が一般的な相場です。これは坪単価6,000円~10,000円で計算した場合の金額となります。
また、40坪の一軒家では約30万円~40万円が目安です。
これらの費用は、あくまで基本的な駆除作業のみを含むもので、追加で現状復旧や予防策が必要な場合はさらに増えることがあります。
具体的には、被害の深刻さや家の構造が費用に影響を与えるため、事前調査と見積もりが重要です。
シロアリ予防策にかかる費用
駆除が完了した後も、再発防止のために予防策を講じることが推奨されます。予防策にかかる費用は、広さや必要な処置によって異なりますが、10万円~20万円程度が一般的です。
具体的には以下のような方法があります:
- 床下調湿剤の設置:湿気を吸収する素材を床下に設置し、シロアリが住みにくい環境を作ります。
- 床下換気扇の設置:湿度を管理するために換気扇を設置する方法で、効果は長期間持続します。
これらの予防策は、駆除作業と同時に提案されることが多く、初期費用はかかりますが、長期的にはシロアリ被害のリスクを抑えるコストパフォーマンスの良い選択です。
広さや被害状況によって費用に幅があるため、駆除だけでなく予防策も含めて複数の業者に見積もりを依頼するのが賢明です。
適切な駆除と予防を選ぶことで、安心して住み続けられる家を守りましょう。
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シロアリ駆除で100万円以上になるケースとは?
追加工事が必要な場合
シロアリ駆除の費用が100万円以上になるケースは稀ですが、追加工事が必要な場合や被害が甚大な場合に発生することがあります。
たとえば、シロアリによる被害が木材部分にまで及んでいる場合、木材の現状復旧が必要です。柱や床材がシロアリに食害されていると、そのままでは建物の安全性が保てなくなるため、修繕工事が必要になります。
この復旧費用は被害の範囲に応じて数十万円かかることが一般的です。
また、予防策として提案される床下換気扇の設置も、高額になる要因の一つです。
換気扇を設置することで床下の湿気をコントロールし、シロアリが住みにくい環境を作ることができますが、設置費用は1台あたり10万円~30万円ほど。30坪以上の広さでは複数台の設置が必要になる場合もあり、総額が跳ね上がる可能性があります。
さらに、木材への防腐処理も追加費用として計上されることがあり、これには数万円から十万円以上かかる場合があります。
これらの作業は駆除と同時に行われることが多いため、結果として高額な費用になることがあります。
注意すべきポイント
高額な費用を避けるためには、以下の点に注意しましょう:
- 相見積もりを取る:複数の業者に見積もりを依頼し、必要な作業内容と費用を比較してください。
- 工事内容を確認する:提案された工事が本当に必要なのかを確認し、不明点は業者にしっかり質問しましょう。
- 不要なオプションを避ける:床下換気扇や防腐処理が本当に必要か慎重に判断することが大切です。
- 保証内容を確認する:費用が高額な場合、長期保証が付いているかをチェックし、再発リスクをカバーできるようにしましょう。
100万円以上の費用がかかるケースでは、必要な作業と費用をしっかりと確認することが大切です。業者に任せきりにせず、納得した上で依頼することで無駄な出費を防ぐことができます。
シロアリ駆除は必要ない?駆除を検討するタイミング
駆除が必要ない場合とは?
シロアリ駆除が必ずしも必要ないケースもあります。例えば、築浅の物件であれば、防蟻処理が施されていることが多く、一定期間はシロアリの発生リスクが低いとされています。
通常、防蟻処理の効果は5年間ほど持続すると言われており、この期間内であれば新たな駆除作業は不要な場合が多いです。
また、シロアリが発生しやすい湿気の多い環境が改善されている場合も、駆除の必要性は低くなるでしょう。
ただし、防蟻処理が適切に行われていない物件や、処理効果の期限が切れている場合は注意が必要です。特に、シロアリが生息しやすい地域では、定期的な点検を欠かさないことが重要です。
駆除を検討するタイミング
シロアリ駆除を行うべきタイミングの目安としては、以下の状況があります:
-
羽アリの発生を確認したとき
春から初夏にかけて、羽アリが大量発生するのを目撃した場合は要注意です。これはシロアリのコロニーが近くにある可能性を示しています。 -
家の木材部分に異常があるとき
柱や床が空洞化したり、木材に穴が開いている場合は、すでに被害が進行している可能性があります。この場合は早急に駆除を検討するべきです。 -
防蟻処理から5年以上経過した場合
防蟻処理の効果が切れるタイミングで、シロアリが再び侵入するリスクが高まります。この時期に点検を依頼し、必要に応じて駆除を行うと安心です。
シロアリ駆除が必要かどうかは、家の状態や環境に大きく左右されます。発生リスクを正しく把握し、適切なタイミングで点検や駆除を行うことで、大切な住まいを守ることができます。
疑問がある場合は専門業者に相談してみてください。
シロアリ駆除費用を節約する方法とは?
相見積もりの重要性
シロアリ駆除費用を抑えるために、まず重要なのは相見積もりを取ることです。
複数の業者に見積もりを依頼することで、料金の違いや工事内容の詳細を比較できます。同じ30坪の家でも、業者によっては数万円以上の差が出ることもあります。
さらに、工事内容を細かく説明してくれる業者を選べば、無駄な費用を避けられるでしょう。
相見積もりをする際は、単に安い業者を選ぶだけでなく、アフターケアや保証内容もしっかり確認することが大切です。保証が付いていれば、万が一シロアリが再発した際も安心です。
農協やダスキンの利用:メリットとデメリット
農協やダスキンといった大手組織を利用する方法もあります。これらの業者にはそれぞれの特徴があり、メリットとデメリットを把握しておくことが大切です。
農協を利用する場合
メリット
- 地域に密着しているため、地元の環境に詳しい。
- 比較的リーズナブルな料金設定。
デメリット
- サービスの質や施工技術が地域によって異なる場合がある。
- 即日対応が難しい場合がある。
ダスキンを利用する場合
メリット
- 全国展開しており、サービスが安定している。
- アフターケアや点検サービスが充実している。
デメリット
- 他の業者と比べて費用が高めになることが多い。
- 必要以上のサービスを提案される場合がある。
DIY駆除の注意点
費用をさらに抑える方法として、DIYでのシロアリ駆除もあります。
ただし、DIYにはリスクが伴います。例えば、適切な薬剤を選ばなかったり、散布の仕方を誤った場合、シロアリを完全に駆除できない可能性があります。
また、薬剤は扱いを間違えると健康被害を引き起こすこともあります。特に広範囲の被害がある場合は、プロに依頼する方が結果的に安く済むこともあります。
シロアリ駆除費用を節約するには、業者選びと施工内容の確認が重要です。相見積もりを活用し、信頼できる業者を選ぶことで、適正価格で安心できる駆除を行いましょう。
また、DIYを検討する場合も、リスクを理解したうえで慎重に進めることをおすすめします。
シロアリ駆除で確定申告するといくら戻る?補助金の有無
確定申告で雑損控除を利用する方法
シロアリ駆除にかかった費用は、確定申告の際に雑損控除として申告できる場合があります。
ただし、すべてのケースで控除が適用されるわけではありません。基本的に、自然災害や火災保険との関連がある場合に限り、控除の対象となることが多いです。
例えば、風雨や雪害などの自然災害によって家屋が損傷し、その結果としてシロアリが発生した場合、雑損控除を申請できる可能性があります。
また、火災保険が適用される場合は、保険金で補填された部分を除いた金額を申告できます。これにより、一定の税金が還付される仕組みです。
具体的な申請手続きとしては、シロアリ駆除にかかった費用の領収書や災害の状況を証明する書類を準備する必要があります。詳細は税務署や専門家に確認することをおすすめします。
補助金の有無と適用条件
シロアリ駆除に関して、国や自治体から直接的な補助金が支給されるケースはほとんどありません。
ただし、一部の自治体では、家屋のメンテナンスやリフォームの補助金として、シロアリ対策を間接的にサポートする制度があることもあります。
また、エコリフォームや耐震補強といった大規模な工事と合わせてシロアリ駆除を行う場合に、補助金の対象になることがあります。
これらは地域によって異なるため、事前に自治体の窓口で確認すると良いでしょう。
シロアリ駆除にかかる費用は、状況によって確定申告や補助金制度を活用することで軽減できる場合があります。
ただし、それぞれの条件や手続きは複雑な場合もあるため、早めに情報収集をして対応することが大切です。まずは税務署や自治体の相談窓口に問い合わせてみてください。
まとめ:シロアリ駆除の費用と予防策の選び方
シロアリ駆除を成功させるために
この記事では、シロアリ駆除の費用相場や高額になるケース、さらには予防策や節約の方法について詳しく解説しました。
シロアリ駆除の費用は、家の広さや被害の状況、選ぶ業者によって大きく異なります。また、適切な予防策を講じることで、長期的な安心を得ることができます。
シロアリ駆除を検討する際は、まず複数の業者から相見積もりを取り、工事内容や保証内容をしっかり比較しましょう。
費用対効果を意識しつつ、信頼できる業者を選ぶことが大切です。大切な住まいを守るためにも、焦らず慎重に判断してください。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。