「ムカデを殺してはいけない」という話を聞いたことはありますか?
ムカデは見た目が怖く、動きも素早いため、家の中で見つけると驚いてしまいますよね。さらに、毒を持っているため、噛まれると痛みや腫れを引き起こすこともあり、できれば関わりたくないと思う人も多いでしょう。
しかし、昔からムカデは縁起が良い生き物として扱われ、「金運を呼ぶ」「商売繁盛をもたらす」「勝負運を上げる」などの意味を持つとされています。
地域や文化によっては、ムカデを見かけたら大切に扱うべきだと言われることもあるのです。
なぜムカデを殺してはいけないと言われているのか、その理由を7つの視点から詳しく解説していきます。
記事のポイント
● ムカデが金運や勝負運の象徴とされる理由を理解できる。
● ムカデを殺すと仲間が集まるという迷信の真偽を知ることができる。
● ムカデを家に侵入させないための具体的な対策を学べる。
● ムカデを見つけたときの安全な対処法を知ることができる。
ムカデを殺してはいけない7つの理由
ムカデは見た目が怖く、噛まれると毒を持つため危険な生き物として知られています。
しかし、古くから「縁起が良い」「益虫として役立つ」「殺すと仲間が集まる」などの言い伝えがあり、無闇に殺さないほうが良いとされています。
実際にどのような理由でムカデを殺してはいけないのか、7つの視点から詳しく解説します。
① 商売繁盛・金運アップの象徴
ムカデは、金運や商売繁盛をもたらす生き物として古くから大切にされてきました。商売を営む人々にとって、縁起の良い存在とされています。
ムカデの足と「客足」の関係
ムカデにはたくさんの足があり、その姿から「客足が増える」という意味に結びつけられました。
商売をしている人にとっては、お客様が増えることが繁盛につながるため、ムカデが象徴的な存在になったのです。
「お足」とはお金のこと
昔の日本では、お金のことを「お足」と呼んでいました。
ムカデのたくさんの足が「お金の流れを良くする」と考えられ、金運を上げる生き物とされてきたのです。そのため、ムカデを殺すとお金の流れが止まると信じられています。
② 毘沙門天(七福神)の使い
七福神の一柱である毘沙門天とムカデには、深い関わりがあります。毘沙門天は財運や勝負運を司る神様であり、その使いがムカデとされています。
毘沙門天の寺院とムカデの絵馬
毘沙門天を祀るお寺には、ムカデの絵馬が飾られていることがあります。
これは、ムカデが金運や勝負運を呼び込む象徴とされているためです。商売人やギャンブルをする人が願掛けとして絵馬を奉納することもあります。
ムカデを殺すことはご利益を断つ行為
毘沙門天の使いであるムカデを殺すことは、財運や勝負運を手放すことと考えられています。そのため、ムカデを見かけても殺さずに逃がすことで運気を維持すると言われています。
③ 勇気と勝負運の象徴
ムカデは、勇ましさと勝負運を象徴する生き物としても知られています。特に戦国時代には、武士たちにとって縁起の良い存在でした。
ムカデは「前にしか進まない」
ムカデは後ろに下がることができず、常に前進する生き物です。その特性から、「後退しない」「勝ち続ける」といった意味が込められるようになりました。
戦国武将がムカデを旗印にした理由
戦国時代、多くの武将がムカデを「勝ち虫」として縁起を担いでいました。
特に上杉謙信は、ムカデの旗印を用いたとされています。ムカデの勇ましいイメージが、戦いでの勝利を引き寄せると考えられていたのです。
④ 子孫繁栄・夫婦円満の象徴
ムカデは繁殖力が高く、多くの子を産むことから「子孫繁栄」の象徴とされています。また、夫婦円満を願う意味も込められています。
ムカデの繁殖力と縁起
ムカデは一度に多くの卵を産み、しっかりと子育てをします。そのため、「家庭が栄える」「子宝に恵まれる」という象徴になりました。
夫婦仲を良くする生き物?
ムカデはつがいで行動することが多く、夫婦の仲を象徴する生き物とされています。そのため、夫婦円満を願う人々の間では、ムカデを殺さないことが良いとされてきました。
⑤ 先祖の使い・スピリチュアルな存在
日本では、「ムカデは先祖の使い」と考えられることがあります。特にお盆の時期に現れるムカデは、先祖が家に帰ってきた証とされることもあります。
先祖の霊がムカデに宿る?
昔の人々は、ムカデを見かけることを「先祖からのメッセージ」と受け取っていました。そのため、ムカデを殺すことは先祖を粗末にすることになると考えられています。
お盆の時期にムカデを見たらどうする?
お盆の時期にムカデを見かけたら、殺さずにそっと外へ逃がすのが良いとされています。これによって、先祖の霊を大切にする意味があると言われています。
⑥ 殺すと仲間が集まる?
ムカデを殺すと仲間が集まるという話を聞いたことがあるかもしれません。これは迷信とも言われていますが、一部の理由には根拠があります。
ムカデはつがいで行動する
ムカデは基本的につがいで行動することが多いため、一匹を殺すとすぐにもう一匹が現れる可能性があります。
体液の匂いが仲間を引き寄せる?
ムカデを潰すと、体液の匂いが広がり、他のムカデを呼び寄せると言われています。特に湿気の多い場所ではムカデが集まりやすいため、殺すよりもそっと逃がすほうが良いでしょう。
⑦ 益虫として害虫を駆除する
ムカデはゴキブリやネズミ、ダニなどを捕食するため、人間にとって害虫を減らす役割を持つ益虫です。
ムカデが食べる害虫とは?
ムカデは肉食で、主にゴキブリや小型のネズミ、ダニを食べます。これらの害虫が増えないようにすることで、家を清潔に保つのに役立っています。
ムカデを駆除しすぎるとどうなる?
ムカデを無闇に駆除すると、ゴキブリなどの害虫が増えてしまう可能性があります。そのため、むやみに殺すのではなく、適切に管理することが重要です。
以上が、ムカデを殺してはいけないとされる7つの理由です。
ムカデには意外な縁起の良さや、実用的な役割があることがわかりました。見た目が怖くても、殺さずに対処する方法を考えるのも一つの選択肢かもしれません。
ムカデを殺さずに対処する方法
ムカデは見た目が怖く、毒を持つことから苦手な人も多いですが、無闇に殺すことは避けたほうが良いとされています。
とはいえ、家の中で見かけると放置するのも不安ですよね。ここでは、ムカデが家に入らないようにする対策や、見つけたときの安全な対処法を紹介します。
ムカデを家に侵入させない対策
ムカデを見かけないためには、そもそも家の中に入れないことが重要です。ムカデが好む環境を理解し、侵入経路をふさぐことで、発生を防ぎましょう。
玄関や窓の隙間を塞ぐ
ムカデはわずかな隙間からでも家の中に入り込むことがあります。特に、玄関や窓のサッシ、網戸の隙間などは侵入しやすいポイントです。
対策として、以下の方法を試してみてください。
- ドアの隙間を塞ぐために隙間テープを貼る。
- 窓の網戸に防虫ネットを取り付ける。
- 換気口や通気口に防虫カバーを設置する。
こうした工夫をすることで、ムカデが家の中に入り込むリスクを大幅に減らすことができます。
庭や周囲を清潔に保つ
ムカデは暗くて湿気の多い場所を好みます。そのため、庭や家の周りを清潔に保つことが大切です。
- 落ち葉や枯れ木をこまめに片付ける。
- 大きな石や植木鉢の下など、ムカデが隠れやすい場所を減らす。
- 家の基礎周りや物置の下などに防虫剤をまく。
庭を整えることで、ムカデが住みつきにくい環境を作れます。
湿気対策をする(除湿機・換気)
ムカデは湿気の多い場所を好むため、家の中の湿度を下げることも有効な対策です。
- 換気をこまめに行い、湿気をためない。
- 除湿機や除湿剤を使って湿度をコントロールする。
- 風通しをよくするために、家具の配置を見直す。
特に梅雨の時期はムカデの活動が活発になるため、湿気対策をしっかり行いましょう。
ムカデを見つけたときの対処法
もし家の中でムカデを見つけてしまったら、慌てずに適切に対処することが大切です。ムカデを安全に外へ逃がす方法や、やむを得ず駆除する方法を紹介します。
安全に外へ逃がす方法
ムカデを見つけたとき、できれば殺さずに外へ逃がすのが理想的です。以下の方法を試してみてください。
-
トングや容器を使って捕獲する
ムカデは素手で触ると危険なので、トングや長めのピンセットを使って捕まえます。もしトングがなければ、プラスチックの容器を使ってフタをし、そのまま外に出しましょう。 -
侵入経路を塞ぐ
ムカデを逃がしたあと、どこから入ってきたのかを確認し、その隙間を塞いでおくことが大切です。同じ場所から再び侵入する可能性があるため、忘れずに対策をしておきましょう。
駆除する場合の対処法
小さな子どもやペットがいる場合、ムカデを逃がすのが難しいこともあります。その場合は、安全に駆除する方法を選びましょう。
-
熱湯をかける(50℃以上)
ムカデは熱に弱いため、50℃以上のお湯をかけると動きを止めることができます。ただし、熱湯を使う際は火傷に注意しましょう。 -
冷却スプレー(凍殺スプレー)を使う
市販の凍殺スプレーを吹きかけると、ムカデの動きを素早く止めることができます。殺虫成分を含まないものもあるため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。 -
殺虫剤を使う(ムカデ専用のもの)
市販のムカデ専用殺虫剤を使うのも効果的です。ゴキブリ用の殺虫剤では効きにくいことがあるため、ムカデ専用のものを選ぶと良いでしょう。
ポイント
ムカデは縁起の良い生き物とも言われていますが、家の中で見かけると不安になるものです。
ムカデを殺さずに対処するには、まず家に侵入させないことが大切です。隙間を塞ぎ、湿気対策をすることでムカデの発生を防ぐことができます。
もしムカデを見つけた場合は、トングや容器を使って外へ逃がすのが理想的です。ただし、小さな子どもやペットがいる場合は、熱湯や冷却スプレーを使った安全な駆除方法を選ぶと良いでしょう。
日頃の対策をしっかり行い、ムカデが寄りつかない環境を作ることで、安心して過ごせるようにしましょう。
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まとめ
ムカデは見た目が怖く、毒を持つため危険な生き物として知られていますが、一方で「金運」や「勝負運を呼ぶ縁起の良い虫」としても考えられています。
特に商売繁盛や子孫繁栄など、昔から良い意味で捉えられることが多い生き物です。
ムカデの迷信と現実
「ムカデを殺すと仲間が寄ってくる」という話は、科学的には根拠がありません。
しかし、ムカデはつがいで行動することが多いため、一匹を見つけたら近くにもう一匹いる可能性は高いです。
また、潰すと体液の匂いが広がり、それがほかのムカデを引き寄せる原因になることもあります。そのため、無闇に潰すのは避けたほうが良いでしょう。
ムカデを見かけたときの最適な対処法
ムカデを家の中で見つけたら、焦らずに対処することが大切です。
殺さずに対処するなら、トングや容器を使って外へ逃がす方法が安全です。また、家に侵入させないためには、玄関や窓の隙間を塞ぎ、庭や家の周囲を清潔に保つことが効果的です。
もし駆除する必要がある場合は、熱湯や冷却スプレー、専用の殺虫剤を使う方法を選びましょう。
ムカデの持つ意味や特徴を理解しながら、上手に付き合っていくことで、安心して暮らせる環境を作ることができます。事前の対策をしっかり行い、ムカデが寄りつかない住まいを整えましょう。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。