シロアリの被害は、気づいたときにはすでに進行していることが多いです。
目に見えない場所で静かに家の木材を食べ続け、放置すると家の耐久性が大きく低下してしまいます。最悪の場合、柱や床がボロボロになり、地震や強風で家が倒壊する危険性もあります。
とはいえ、シロアリの駆除は素人では難しく、専門の業者に依頼するのが一般的です。しかし、「どの業者を選べばいいのか?」「費用はどれくらいかかるのか?」と悩む人も多いでしょう。
この記事では、シロアリ駆除業者を選ぶ際のポイントや、費用の相場について詳しく解説します。大切な家を守るために、適切な対策を講じていきましょう。
記事のポイント
● シロアリの被害は早期発見と対策が重要であること。
● 信頼できるシロアリ駆除業者の選び方。
● シロアリ駆除の費用相場と予防策の必要性。
● 無料点検を活用し、適切な対策を講じる方法。
シロアリ被害を放置するとどうなる?手遅れのリスク
シロアリは家の内部で静かに木材を食べ続けるため、気づいたときにはすでに深刻な被害になっていることがあります。
放置すると、家の耐久性が低下し、最悪の場合、倒壊の危険もあります。ここでは、シロアリ被害の進行ステージと、手遅れになった場合の影響について詳しく解説します。
シロアリ被害の進行ステージ
シロアリ被害は、時間の経過とともに進行し、初期の段階では目立たない症状が多いですが、放置することで深刻な状態に陥ります。
以下のステージごとに、どのような症状が現れるのかを見ていきましょう。
初期症状(軽度)
シロアリの被害が発生し始めたばかりの段階です。主に以下のような兆候があります。
- 床のきしみ:歩くと床がミシミシ音を立てることがあります。シロアリが床下の木材を食べている可能性が考えられます。
- 羽アリの発生:春から初夏にかけて、羽アリが大量に発生することがあります。これは巣を拡大しようとしているシロアリのサインです。
- 蟻道の発見:シロアリは土や排泄物を使って蟻道と呼ばれるトンネルを作り、家の内部へ侵入します。壁や基礎部分に茶色い筋ができていたら要注意です。
この段階で気づけば、比較的簡単な駆除と補修で対応できます。
中期症状(進行中)
シロアリの被害が進み、家の内部でさらに深刻な影響が出始める段階です。
- 壁や柱の空洞化:シロアリは木材の内部を食べ進めるため、壁や柱を叩くとポコポコと空洞音がすることがあります。
- ドアや窓の建てつけの悪化:家の構造がゆがみ、ドアや窓の開閉がスムーズにできなくなることがあります。
- 床の沈み込み:床を踏むと異常に沈む場合、床下の木材が食い荒らされている可能性があります。
この段階では、修理や駆除にかかる費用が増え始めます。
重症(手遅れ)
シロアリの被害が深刻化し、家全体の耐久性に大きな影響を及ぼす段階です。
- 柱が折れる:シロアリに食い尽くされた柱がもろくなり、突然折れることがあります。
- 耐震性の低下:家を支える構造部分が損傷し、地震などの揺れに対して非常に脆弱になります。
- 家全体の傾き:シロアリ被害が基礎部分にまで及ぶと、家全体が傾いてしまうこともあります。
このレベルになると、駆除だけでは済まず、リフォームや建て替えが必要になるケースもあります。
手遅れになった場合の影響
シロアリ被害を放置すると、家の安全性や経済的な面でも大きなダメージを受けることになります。
建物の耐久性低下 → 地震時の倒壊リスク
シロアリが木材を食べ続けると、柱や土台の強度が落ち、家の耐震性が大きく低下します。
特に日本のような地震が多い国では、シロアリの被害を受けた家が地震で倒壊するリスクが高まります。
実際に過去の大地震では、シロアリ被害を受けた建物の倒壊率が高かったというデータもあります。
修繕コストの増加 → 早期対応なら数万円、手遅れだとリフォームで数百万円
シロアリ被害が初期段階で発見されれば、数万円の駆除費用で済むことがほとんどです。
しかし、手遅れになるとリフォームが必要になり、その費用は数百万円に及ぶこともあります。
家の土台や構造部分が食害を受けた場合は、補強工事だけでなく、大規模な修繕が必要になるため、費用が一気に膨らみます。
不動産価値の低下 → シロアリ被害歴があると売却価格が下がる
シロアリ被害が発生した家は、不動産価値が大幅に下がる傾向があります。
売却時にシロアリ被害の履歴があると、買い手がつきにくくなり、価格交渉の際に不利になります。
特に住宅診断(インスペクション)でシロアリ被害が確認されると、売却価格が大きく下がる要因になります。
ポイント
シロアリの被害は、初期段階で発見できれば比較的安価な駆除で済みますが、放置すると深刻なダメージを家に与えてしまいます。
最悪の場合、家が傾いたり、倒壊のリスクすらあります。また、修繕コストも膨れ上がり、不動産価値にも影響を及ぼします。
家を長く快適に保つためには、定期的な点検と早めの対応が重要です。少しでもシロアリの兆候を見つけたら、すぐに専門業者に相談し、適切な対策を講じることをおすすめします。
シロアリ駆除業者の選び方
シロアリの被害に気づいたら、できるだけ早く専門業者に駆除を依頼することが大切です。
しかし、シロアリ駆除業者は多く存在し、どこに依頼すればよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
適切な業者を選ばなければ、効果が十分でなかったり、思わぬ追加費用が発生したりすることもあります。
ここでは、信頼できる業者を選ぶためのポイントと、悪徳業者に引っかからないための注意点について詳しく解説します。
業者選びのポイント
シロアリ駆除を依頼する際には、以下のポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。
1. 公益社団法人日本しろあり対策協会に登録されているか
シロアリ駆除業者の信頼性を判断するうえで、「公益社団法人日本しろあり対策協会」に登録されているかどうかは大きな基準になります。
この協会に登録されている業者は、一定の基準を満たしており、技術力や施工の質が保証されているため安心です。
業者の公式サイトや問い合わせ時に、協会の登録情報を確認しておくとよいでしょう。
2. 施工実績が豊富か
実績が豊富な業者ほど、さまざまな住宅のシロアリ駆除を経験しているため、適切な施工を行ってくれる可能性が高くなります。
公式サイトに施工事例が掲載されていることが多いので、依頼前にチェックしておくと安心です。
また、口コミやレビューを参考にするのも有効です。実際に依頼した人の評価を確認し、対応や施工の品質がしっかりしているかを見極めましょう。
3. 保証制度があるか
シロアリ駆除は一度行えば終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。そのため、施工後に一定期間の保証がついている業者を選ぶことが大切です。
一般的には5年保証がついている業者が多く、施工後にシロアリが再発した場合の対応が含まれていることが望ましいです。
保証内容についても事前に確認し、必要に応じて書面で残しておくと安心です。
4. 詳細な見積もりを出してくれるか
業者によっては、見積もりに「一式」とだけ書かれ、具体的な費用の内訳がわからないケースがあります。こうした見積もりは、後から追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。
見積もりを依頼するときは、以下の点を確認しましょう。
- 施工費用の詳細が明記されているか
- 追加費用が発生する可能性があるか
- 予防措置の費用が含まれているか
少しでも不明点があれば、納得するまで業者に確認することが重要です。
5. 再発防止策も提案してくれるか
シロアリ駆除を行うだけでなく、今後の被害を防ぐための対策を提案してくれる業者を選ぶと安心です。例えば、以下のような対応をしてくれる業者がおすすめです。
- 5年ごとの薬剤散布の提案
- 床下の湿気対策のアドバイス
- 家の外周のチェックと改善点の提示
シロアリ対策は長期的な視点で行う必要があるため、駆除と予防をセットで考えることが大切です。
悪徳業者を避ける方法
残念ながら、シロアリ駆除業界には悪質な業者も存在します。高額な費用を請求されたり、十分な施工がされなかったりするトラブルを避けるために、以下のポイントに注意しましょう。
1. 無料点検後に「今すぐ駆除しないと危険」と煽る業者は注意
無料点検を行った後に、「すぐに駆除しないと家が倒壊します!」などと強引に契約を迫る業者には注意が必要です。
シロアリ被害は確かに深刻な問題ですが、1日や2日で急激に悪化するわけではありません。
冷静に判断し、他の業者にも相談してから決めるようにしましょう。
2. 極端に安い見積もりを出す業者も要注意
相場よりも極端に安い見積もりを提示する業者は、施工が不十分だったり、後から追加費用を請求されたりするリスクがあります。
特に、「基本料金○○円」とだけ書かれている場合は注意が必要です。
追加で薬剤散布や補修工事の費用を請求され、結果的に高額になるケースもあります。必ず総額を確認し、不明点は事前に確認しておきましょう。
3. 口コミや評判をネットで調べる
業者を選ぶ際には、実際に依頼した人の口コミをチェックするのも有効です。「業者名+評判」などで検索し、以下の点を確認しましょう。
- 過去にトラブルの報告がないか
- 施工後に再発していないか
- 料金が適正か
口コミは公式サイトだけでなく、第三者のレビューサイトやSNSなども参考にすると、より客観的な評価がわかります。
ポイント
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、適当に決めるのではなく、信頼できる業者を慎重に選ぶことが重要です。
公益社団法人日本しろあり対策協会に登録されているか、施工実績が豊富か、保証制度がしっかりしているかなどをチェックし、見積もりの詳細も確認しましょう。
また、無料点検後に不安を煽る業者や、極端に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。
事前に口コミや評判を調べ、信頼できる業者に依頼することで、安心してシロアリ対策を進めることができます。
シロアリ駆除は家の安全を守るための大切な作業です。適切な業者を選び、効果的な対策を行いましょう。
シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除を考える際に気になるのが費用です。シロアリの被害が広がる前に対策したいものの、どのくらいの費用がかかるのか分からず不安に感じる人も多いでしょう。
シロアリ駆除の費用は、家の広さや被害状況、駆除方法によって異なりますが、おおよその相場を知っておくことで適正な価格で施工を依頼しやすくなります。
ここでは、一般的なシロアリ駆除の費用相場と、コストを抑えるための方法について詳しく解説します。
一般的な費用相場
シロアリ駆除の費用は、施工する範囲や駆除方法によって変動しますが、一般的には坪単価で計算されることが多いです。
1. 坪単価の目安
シロアリ駆除にかかる費用の相場は、1坪あたり5,000~8,000円程度です。このため、住宅の広さに応じて以下のような費用がかかると考えられます。
- 20坪の住宅:10万~16万円
- 30坪の住宅:15万~25万円
- 40坪の住宅:20万~32万円
ただし、これらの費用はあくまで駆除の基本料金であり、被害の進行度合いや家の構造によって追加費用がかかることもあります。
2. 予防処理の費用
シロアリ駆除後の予防策として、多くの業者が薬剤散布を提案します。これは、再びシロアリが発生するのを防ぐための処置であり、定期的に行うことで長期間にわたりシロアリを寄せ付けない効果があります。
薬剤散布の費用は1坪あたり3,000~5,000円が相場であり、5年ごとに施工するのが一般的です。例えば、30坪の住宅の場合、予防処理の費用は9万~15万円ほどかかります。
3. 被害の程度による追加費用
シロアリの被害が進行している場合、駆除だけでなく家の補修が必要になることがあります。
特に、柱や床下の木材が食い荒らされている場合は補強工事が必要になり、数十万円~数百万円の追加費用が発生することもあります。
シロアリ被害が軽微な段階で対策をすれば、駆除費用だけで済みますが、放置すると修繕費用が大きく膨らんでしまいます。そのため、できるだけ早く対応することが重要です。
費用を抑えるコツ
シロアリ駆除は決して安いものではありませんが、いくつかの方法を活用することで、コストを抑えることができます。
1. 相見積もりを取る
シロアリ駆除の費用は業者によって異なるため、最低でも3社以上から見積もりを取るのがおすすめです。
相見積もりを取ることで、適正価格を把握できるだけでなく、各業者の施工内容や保証制度を比較することもできます。
見積もりを依頼する際は、以下の点をチェックするとよいでしょう。
- 費用の内訳が明確か(「一式」表記ではなく、詳細が書かれているか)
- 保証期間はどのくらいか(5年保証があるか)
- 追加料金が発生する可能性があるか(後から高額請求されないか)
相見積もりを取ることで、よりコストパフォーマンスの良い業者を選べるようになります。
2. キャンペーンを利用する
多くのシロアリ駆除業者では、**「初回無料点検」「キャンペーン割引」**などを実施していることがあります。こうした割引を活用すれば、通常よりも安く施工できる可能性があります。
キャンペーンには以下のようなものがあります。
- 初回無料点検:業者によっては、シロアリの被害状況を無料で診断してくれるサービスがあります。
- 施工費割引:期間限定で施工費用が○%オフになることがあります。
- セット割引:予防処理と駆除をセットで依頼すると割安になる場合があります。
公式サイトや業者の問い合わせ窓口で、キャンペーン情報を確認しておくとよいでしょう。
3. リフォーム業者とセットで依頼する
すでにシロアリ被害が進行し、床や柱の補修が必要になった場合は、リフォーム業者とセットで依頼するのも費用を抑える方法の一つです。
シロアリ駆除専門業者とリフォーム業者を別々に依頼すると、それぞれに基本料金や手数料がかかることがあります。
しかし、リフォーム業者がシロアリ駆除も取り扱っている場合、一括で依頼することで費用を抑えられる可能性があります。
特に、床下の補強工事が必要な場合は、リフォーム業者に相談するのも一つの選択肢です。
リフォームのついでにシロアリ駆除を行うことで、コストを最小限に抑えつつ、家の耐久性を高めることができます。
ポイント
シロアリ駆除の費用は、一般的に1坪あたり5,000~8,000円が相場で、30坪の住宅なら15万~25万円程度が目安です。
また、予防処理は5年ごとに行うのが理想で、これにかかる費用も考慮する必要があります。
費用を抑えるためには、相見積もりを取ることが最も効果的です。
複数の業者を比較することで、適正価格で施工できる業者を見極めることができます。また、キャンペーンの活用やリフォーム業者とのセット依頼なども、コスト削減の手段として有効です。
シロアリ駆除は早めの対応が肝心です。費用を抑えつつ、信頼できる業者に依頼し、大切な家を守るための適切な対策を講じましょう。
シロアリ駆除を依頼する流れ
シロアリの被害が疑われる場合、早めに専門業者へ駆除を依頼することが重要です。
とはいえ、初めて業者に依頼する人にとっては、どのような流れで進めればよいのか分からず、不安に感じることもあるでしょう。
ここでは、シロアリ駆除を依頼する際の一般的な流れを解説します。適切な手順を踏むことで、スムーズに駆除作業を進められます。
無料点検を依頼する
シロアリ駆除の第一歩は、業者に無料点検を依頼することです。多くの業者が無料で点検を行っており、家のどの部分に被害があるのかを確認してくれます。
業者選びの際には、公益社団法人日本しろあり対策協会に登録されているか、施工実績が豊富か、保証制度があるかといったポイントをチェックしましょう。
また、点検後に強引に契約を迫る業者は避け、慎重に判断することが大切です。
見積もりを確認する
点検が終わると、業者から見積もりが提示されます。このとき、費用の詳細が分かりやすく記載されているかを確認しましょう。
見積もりを見る際にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 費用の内訳が細かく記載されているか(「一式」表記ではなく詳細な項目があるか)
- 追加費用が発生する可能性があるか
- 予防処置の費用が含まれているか
複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較するのもおすすめです。
契約を結ぶ
見積もりの内容に納得できたら、業者と契約を結びます。この際、保証内容についても確認しておきましょう。
一般的なシロアリ駆除業者では、5年程度の保証がついていることが多く、施工後に再発した場合の対応が含まれています。保証の有無や条件をしっかり把握し、後々のトラブルを防ぐことが大切です。
また、契約内容に不明点があれば、必ず事前に確認し、納得した上で契約を進めましょう。
駆除作業を実施する
契約後、いよいよ駆除作業が行われます。作業時間は家の広さや被害の程度によりますが、通常は半日~1日程度で完了することが多いです。
駆除の方法には、床下や壁内部への薬剤注入、木材への薬剤塗布、ベイト工法(毒餌を設置してシロアリを駆除する方法)などがあります。
どの方法が適用されるかは、事前の点検結果によって決まります。
駆除中は強い薬剤を使用することがあるため、ペットや小さな子どもがいる場合は、施工業者と相談して安全対策を講じることをおすすめします。
アフターケアを受ける
シロアリ駆除が完了したら、再発を防ぐためのアフターケアを行うことが重要です。具体的には、以下のような対策が考えられます。
- 定期点検の実施:業者によっては、1年ごとの定期点検を提供している場合があります。被害の再発がないかチェックしてもらいましょう。
- 薬剤散布の再処理:シロアリ予防のためには、5年ごとに薬剤を散布するのが理想的です。
- 湿気対策:シロアリは湿気を好むため、床下換気や除湿機の設置を検討するのも効果的です。
また、シロアリの再発を防ぐために、家の周囲に不要な木材や段ボールを放置しないようにするなど、日常的な対策も心がけましょう。
ポイント
シロアリ駆除は、無料点検から始まり、見積もりの確認、契約、駆除作業、アフターケアといった流れで進められます。
スムーズに対応するためには、信頼できる業者を選び、費用や保証内容をしっかりと確認することが大切です。
駆除が終わったからといって安心せず、定期点検や予防策をしっかり行うことで、シロアリ被害を未然に防ぐことができます。大切な家を守るために、適切な対応を心がけましょう。
シロアリを予防する方法
シロアリの被害を受けると、家の耐久性が低下し、大規模な修繕が必要になることもあります。
駆除を行った後も、再発しないようにしっかりと予防策を取ることが大切です。シロアリは一度駆除しても、適切な対策をしなければ再び発生する可能性があります。
ここでは、シロアリの被害を防ぐために効果的な方法を紹介します。日頃からの対策で、大切な家を長く守りましょう。
5年ごとの薬剤散布でシロアリを防ぐ
シロアリを予防するためには、5年ごとに薬剤を散布するのが一般的です。シロアリ防除薬は、木材の表面や床下の土壌に散布することで、シロアリが家に侵入するのを防ぐ効果があります。
薬剤散布のポイント
- 新築時に施工する防蟻処理は、約5年で効果が薄れるため、定期的に再処理が必要です。
- 床下や建物の周囲に薬剤を散布することで、シロアリが近づきにくい環境を作れます。
- 専門業者に依頼することで、適切な量と方法で施工してもらえます。
シロアリ防除薬には様々な種類があり、自分で散布することも可能ですが、確実な効果を得るためには、専門業者による施工がおすすめです。
家の周りに木材を放置しない
シロアリは木材をエサにするため、家の周囲に不要な木材を放置すると、シロアリが寄ってくる原因になります。特に、湿った木材はシロアリにとって好ましい環境になるため、注意が必要です。
木材放置によるリスク
- 庭の切り株や木くずがシロアリの発生源になる
放置された切り株や木材は、シロアリの巣作りの場になりやすいです。 - シロアリが庭から家の内部へ侵入する可能性がある
木材の周囲にシロアリが発生すると、やがて家の基礎部分や床下に侵入する危険があります。 - 段ボールや木製の家具も注意が必要
シロアリは木だけでなく、段ボールや紙類も食害します。屋外に段ボールや木製の家具を放置しないようにしましょう。
家の周りを整理し、不要な木材を早めに処分することがシロアリ対策の基本です。
床下の湿気対策をする
シロアリは湿気を好むため、床下の湿度が高いとシロアリの発生リスクが上がります。床下の環境を整え、湿気を減らすことがシロアリ予防に効果的です。
湿気対策の方法
- 換気を良くする
床下の換気口が物でふさがれていないか確認し、空気の流れを確保しましょう。 - 除湿機を設置する
床下の湿度が高い場合、除湿機や調湿材を設置することで乾燥状態を維持できます。 - 防湿シートを敷く
床下の地面から湿気が上がるのを防ぐために、防湿シートを敷くのも有効です。
シロアリは乾燥に弱いため、湿気の少ない環境を作ることで、発生リスクを抑えることができます。
定期点検を受ける
シロアリの被害を未然に防ぐためには、年に1回の定期点検を受けるのが理想的です。
シロアリの被害は目に見えにくい場所で進行するため、専門業者による点検を定期的に行うことで、早期発見につながります。
定期点検のメリット
- 被害が軽いうちに対策できる
シロアリ被害が進行してしまうと、修繕費用が高額になるため、早めに対応することが重要です。 - 駆除費用を抑えられる
初期段階でシロアリを発見すれば、薬剤散布などの簡単な処置で済むことが多いです。 - 専門家のアドバイスが受けられる
業者による点検では、シロアリの発生リスクが高い場所や、追加で行うべき対策についてアドバイスを受けられます。
特に、過去にシロアリ被害に遭ったことがある家は、定期点検を強くおすすめします。
ポイント
シロアリの被害を防ぐためには、日頃の予防策がとても重要です。
5年ごとの薬剤散布、木材の放置を避ける、床下の湿気対策、年1回の定期点検を行うことで、シロアリの発生リスクを大幅に下げることができます。
シロアリは、一度家に侵入すると被害が広がるスピードが早く、気づいたときには手遅れになっていることもあります。大切な家を長く守るために、できることから対策を始めましょう。
まとめ
シロアリの被害は、発見が遅れると建物の耐久性を大きく損なうため、早めの対策が必要です。
見えないところで静かに木材を食べ進めるため、気づいたときには修繕が必要なほど被害が拡大していることもあります。そのため、シロアリ対策は「駆除」だけでなく「予防」も重要です。
駆除業者を選ぶ際は、信頼できる業者かどうかを慎重に見極めることが大切です。
特に、公益社団法人日本しろあり対策協会に登録されているか、施工実績が豊富か、保証制度があるかといった点をチェックしましょう。
また、極端に安い見積もりを出す業者や、強引に契約を迫る業者には注意が必要です。
シロアリ駆除の費用は、30坪の住宅で15万~25万円が相場です。
手遅れになると修繕費が大幅にかかるため、コストを抑えるためにも定期的な予防策を講じることが重要です。
5年ごとの薬剤散布や年1回の定期点検を行うことで、シロアリの再発を防ぎやすくなります。
まずは無料点検を依頼し、現在の被害状況を把握することから始めましょう。適切な業者を選び、早めの対策を講じることで、大切な家を長く守ることができます。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。