シロアリ駆除の保証には、一般的な「5年保証」と一部の業者が提供する「10年保証」があります。
どちらを選ぶべきかは、住宅の築年数、シロアリ被害のリスク、維持管理の手間やコスト など、さまざまな要因を考慮する必要があります。
5年保証は初期コストを抑えやすく、定期的な点検・メンテナンスができる点がメリットです。一方、10年保証は長期的な安心感があるものの、業者によって保証の仕組みが異なるため注意が必要です。
この記事では、それぞれの保証の特徴や違いを詳しく解説し、あなたの住宅に最適な選択肢を見つけるためのポイントを紹介します。
適切な保証を選ぶことで、大切な住まいをシロアリ被害からしっかり守りましょう。
記事のポイント
● 5年保証と10年保証の基本的な違いを理解できる。
● どのような住宅に5年保証・10年保証が適しているか分かる。
● 保証期間ごとのメリット・デメリットを把握できる。
● 適切な保証を選ぶためのポイントが分かる。
シロアリ駆除の保証期間はなぜ重要なのか?
住宅の寿命を左右するシロアリ被害。その被害を未然に防ぐために、シロアリ駆除の保証期間がどれだけ重要なのかを解説します。
シロアリ被害の深刻さと住宅の寿命への影響
シロアリは木材を主なエサとする害虫で、住宅の柱や床下を食い荒らしてしまいます。
一度シロアリの被害を受けると、建物の強度が大きく低下し、最悪の場合、地震などの衝撃で倒壊のリスクも高まります。
特に木造住宅では、シロアリの被害が発覚したときにはすでに建物内部まで侵食されていることが多く、修復が難しくなります。
鉄筋コンクリート造の建物であっても、木材が使用されている部分が狙われるため、安全とは言えません。
また、シロアリは見えないところで活動しているため、発見が遅れがちです。気づいたときには、壁や床がスカスカになっていたというケースも珍しくありません。
そのため、被害を防ぐためには早めの対策が必要となります。
一度被害を受けると修復が難しく、高額な修繕費が発生する
シロアリの被害は、時間が経つほど深刻になり、修復費用も高額になります。
被害の程度によりますが、一般的な修復費用は数十万円~数百万円にのぼることもあります。
特に、主要な柱や土台部分まで被害が広がった場合、住宅の基礎補強や大規模なリフォームが必要になり、数百万円以上の費用がかかるケースもあります。
例えば、床下や壁の一部が被害を受けただけなら、部分的な補修で済む場合もありますが、シロアリが柱や梁(はり)まで侵食していると、建物全体の強度が落ちるため、補強工事が必要になります。
このような大規模な修繕は、時間もコストもかかるため、家計にも大きな負担となります。
さらに、シロアリは再発するリスクが高いため、一度駆除しても、適切なメンテナンスをしなければ再び被害を受けることになります。
そのため、保証制度を利用して、定期的な点検や防除を行うことが重要になります。
そのため保証制度が重要である
シロアリの被害を未然に防ぎ、家を長く安心して使うためには、シロアリ駆除の保証制度が不可欠です。
保証制度があれば、一定期間内にシロアリの被害が再発した場合でも、無償または低コストで再施工を受けることができます。
特に、新築住宅の場合は、シロアリ対策がしっかりされていると思いがちですが、実際には5~10年ごとに防蟻処理(シロアリを防ぐ薬剤の散布)が必要になります。
保証があることで、定期的な点検や再施工がスムーズに行え、シロアリ被害のリスクを最小限に抑えることができます。
また、保証制度がある業者を選ぶことで、施工後のトラブルにも対応してもらいやすくなります。信頼できる業者を見極め、適切な保証期間を選ぶことが、長く安心して住める家を守るために大切です。
シロアリ駆除の保証期間は、住宅を長く守るための「安心の保険」と言えます。
次の章では、5年保証と10年保証の違いについて詳しく解説しますので、自分の住宅に最適な保証プランを選ぶための参考にしてください。
シロアリ駆除 5年保証の特徴と仕組み
シロアリ駆除にはさまざまな保証期間がありますが、その中でも最も一般的なのが「5年保証」です。
なぜ多くの業者が5年保証を採用しているのか、その理由や仕組みについて詳しく解説します。
なぜ5年保証が一般的なのか?
シロアリ駆除の保証期間が5年である理由の一つは、公益社団法人日本しろあり対策協会の指針に基づいているためです。
公益社団法人日本しろあり対策協会では、環境への配慮や薬剤の安全性を考慮し、シロアリ駆除に使用する薬剤の有効期間を5年と定めています。
かつては、より長期間効果が持続する強力な薬剤が使用されることもありました。
しかし、その後の研究で環境や人体への影響が懸念されるようになり、現在では安全性の高い薬剤が主流になっています。
これらの薬剤は5年を目安に効果が薄れるため、保証期間もそれに合わせて設定されているのです。
また、業界全体としても5年保証が標準となっているため、ほとんどの業者がこの保証期間を採用しています。業者間で保証の基準が統一されていることで、利用者も比較検討しやすくなっています。
5年保証のメリット
5年保証には、コスト面や選択肢の多さなど、いくつかのメリットがあります。以下で詳しく解説します。
価格が比較的安い
5年保証は、10年保証に比べて初期の施工費用が抑えられるのが大きなメリットです。
シロアリ駆除の費用は、保証期間が長くなるほど高くなる傾向があります。5年ごとに施工を行う場合でも、トータルコストとしては10年保証よりも安く済む場合が多いです。
また、初期費用が安いため、シロアリ駆除を初めて依頼する人でも気軽に利用しやすくなっています。
特に、築年数が浅い家や、一度もシロアリ被害に遭ったことがない家では、まずは5年保証で様子を見るという選択肢も合理的です。
多くの業者が採用しているため選択肢が豊富
5年保証は業界の標準となっているため、多くの業者が提供しています。そのため、利用者は複数の業者を比較しながら、最適な施工プランを選ぶことができます。
業者ごとに料金体系や施工方法に違いがあるため、複数の見積もりを取ることで、よりコストパフォーマンスの良い業者を見つけやすくなります。
また、選択肢が多いということは、万が一契約した業者の対応に満足できなかった場合でも、次回の施工時に別の業者を選びやすいというメリットもあります。
5年ごとに再施工することで、家のメンテナンス機会になる
シロアリ駆除の薬剤は、施工直後から徐々に効果が薄れていきます。そのため、5年ごとに再施工を行うことで、家の状態を定期的にチェックできるのもメリットの一つです。
シロアリの被害は、発見が遅れると修復に高額な費用がかかるため、定期的な点検がとても重要です。
5年ごとに駆除を行うことで、床下や基礎部分の異常も早期発見しやすくなり、シロアリ以外の問題(湿気やカビなど)の対策も同時に行えます。
5年保証のデメリット
5年保証にはメリットが多い一方で、注意すべきデメリットも存在します。契約する前にしっかり確認しておきましょう。
5年ごとに再施工の手間とコストが発生する
5年保証の最大のデメリットは、保証が切れるたびに再施工を行わなければならないことです。
1回の施工費用が安くても、10年・15年と長期的に考えると、再施工を繰り返すことで費用がかさんでしまうことがあります。
また、5年ごとに業者へ依頼する手間もかかります。業者とのスケジュール調整や、施工前の点検・見積もりの手続きなど、定期的に行うのが面倒に感じる人もいるでしょう。
途中で業者を変えると割高になる場合がある
5年保証の場合、次の施工を同じ業者に依頼すると割引が適用されることが多いですが、別の業者に乗り換えると、割引がなくなる場合があります。
特に、新しい業者に依頼すると、初回施工費用が再び発生することもあるため、長期的に見るとコストが上がる可能性があります。
また、業者によっては「保証期間中の点検やメンテナンスは無料」としている場合もあり、その業者で継続的に施工を受けたほうがトータルコストが抑えられるケースもあります。
しかし、最初に依頼した業者が倒産してしまったり、サービス内容が変更された場合には、保証が継続できなくなるリスクもあります。
ポイント
シロアリ駆除の5年保証は、多くの業者が提供している標準的な保証期間であり、初期コストが抑えられる点や選択肢の多さなどのメリットがあります。
また、5年ごとに家のメンテナンスを行えるため、シロアリ以外の問題も早めに対処できるという利点もあります。
一方で、5年ごとに再施工を行う必要があるため、長期的に見た場合のコストや手間を考慮する必要があります。
また、途中で業者を変更すると割高になることもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
次の章では、10年保証の特徴と仕組みについて詳しく解説します。5年保証との違いを比較しながら、自分に合ったプランを選ぶ参考にしてください。
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シロアリ駆除 10年保証の特徴と仕組み
シロアリ駆除の保証期間には5年保証と10年保証がありますが、10年保証を提供している業者も増えています。
しかし、実際に薬剤の効果が10年続くわけではなく、保証の仕組みには工夫がされています。ここでは、10年保証が提供される背景や、新築住宅と既存住宅の違い、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
10年保証が提供される背景
シロアリ駆除の保証期間は5年が標準ですが、一部のハウスメーカーやシロアリ駆除業者は独自に10年保証を提供しています。
その背景には、住宅の長寿命化や消費者の安心感を高める狙いがあります。
もともとシロアリ駆除で使用される薬剤の効果は5年程度が目安とされており、日本しろあり対策協会も5年保証を推奨しています。
しかし、10年保証を提供する業者は、5年目の施工後に追加の保証を付けたり、2回の施工をセットで契約する形を取ることで、長期間の保証を可能にしています。
特にハウスメーカーの場合、住宅の価値を維持し、購入者に安心してもらうために10年保証を設定しているケースが多いです。
ただし、10年間ずっと同じ薬剤の効果が持続するわけではないため、保証の仕組みをしっかり理解することが重要です。
新築住宅と既存住宅の10年保証の違い
10年保証の仕組みは、新築住宅と既存住宅で異なります。それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
新築住宅の10年保証の仕組み
新築住宅の場合、工務店やハウスメーカーが標準で10年保証を付けていることがあります。この保証の仕組みは、以下のようになっています。
- 最初の5年間は、施工を担当したシロアリ駆除業者が保証
- 6年目以降は、工務店やハウスメーカーが独自に延長保証を提供
つまり、1回のシロアリ駆除施工で10年間効果が持続するわけではなく、業者と住宅メーカーが役割を分担して保証を継続しています。
この仕組みは、住宅の長期的なメンテナンスを前提に設計されているため、安心感があります。
ただし、ハウスメーカーが倒産した場合や、途中でメンテナンス契約を変更した場合に保証が継続されるかどうかは確認しておく必要があります。
既存住宅での10年保証の仕組み
既存住宅でも、10年保証を提供している業者がありますが、その仕組みは2種類に分けられます。
-
2回の消毒をセット契約する方法
- 施工時に、5年後の再施工もセットで契約する。
- 1回の施工ではなく、2回の施工が含まれるため、実質的には「5年保証×2回」という形になる。
- 事前に契約することで、2回目の施工費用が割引されるケースもある。
-
業者が自社で保証を延長するケース
- 施工後に5年保証を提供し、6年目以降も追加費用なしで保証を継続する。
- ただし、業者が保証を延長しているだけなので、その業者が倒産した場合や契約条件が変更された場合は、保証が受けられなくなる可能性がある。
既存住宅で10年保証を検討する場合は、どのような仕組みで保証されるのかを事前に確認し、納得した上で契約することが大切です。
10年保証のメリット・デメリット
10年保証には長期的な安心感がある一方で、注意すべきリスクもあります。ここでは、メリットとデメリットを整理します。
メリット
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長期的な安心感がある
- 10年保証があれば、シロアリ被害が発生した場合に無料で再施工してもらえるため、長期間にわたって安心できます。
- 住宅の価値を維持するうえでも有利で、中古住宅として売却する際にもアピールポイントになります。
-
一括で契約することで費用を抑えられる場合がある
- 2回の消毒をセット契約する場合、1回ごとに依頼するよりもトータルのコストが安くなることがあります。
- 保証を継続することで、業者のアフターサービスを受けやすくなる。
デメリット
-
途中で業者を変えられないリスクがある
- 10年保証の契約を結ぶと、保証期間中に別の業者へ乗り換えるのが難しくなります。
- 業者によっては、定期点検の際に追加の営業や工事の提案をされることもあり、契約途中での変更がしにくい点がデメリットです。
-
保証の継続には条件がある場合が多い
- 10年保証を維持するためには、定期点検や再施工を受ける必要があるケースがほとんどです。
- 業者によっては、途中でメンテナンスを受けなかった場合に保証が無効になることもあるため、契約内容をしっかり確認しておく必要があります。
ポイント
シロアリ駆除の10年保証は、ハウスメーカーや一部の業者が独自の保証を提供する形で成り立っています。
新築住宅では、施工後5年目以降にメーカーが保証を延長するケースが多く、既存住宅では2回の施工をセット契約することで10年保証を実現する仕組みが一般的です。
10年保証には長期間の安心感がある一方で、途中で業者を変更しにくいというデメリットもあります。そのため、契約前に保証の仕組みや条件をしっかり確認し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
次の章では、5年保証と10年保証の違いを徹底比較し、それぞれの適したケースを詳しく解説します。保証選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
5年保証と10年保証の違いを徹底比較
シロアリ駆除の保証には「5年保証」と「10年保証」がありますが、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。
保証期間が長いほうが良いと思うかもしれませんが、それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。
そこで、価格面や信頼性、維持管理の手間とコストの違いについて詳しく比較していきます。
価格面の違い
シロアリ駆除の費用は保証期間によって大きく変わります。基本的に、10年保証のほうが5年保証よりも高額になることが多いですが、どのような仕組みで価格が変わるのかを見ていきましょう。
10年保証のほうが初期費用が高い
一般的に、5年保証のシロアリ駆除の費用は1回の施工につき 10万~20万円 程度が相場ですが、10年保証になると 15万~30万円 と高くなるケースが多いです。
これは、10年保証の場合、2回分の施工費用が含まれているか、業者がリスクを取って長期間保証するためのコストが加算されるためです。
また、10年保証には 2回の施工をセットにする方法 もあり、この場合、1回ごとに依頼するよりも割安になることがあります。
たとえば、5年保証で10万円の施工を2回行うと合計20万円ですが、最初に10年保証で契約すると15万円程度で済むこともあります。
ただし、契約時に2回目の施工が確約されているわけではなく、業者が倒産した場合などにリスクが伴う点には注意が必要です。
5年保証のほうが柔軟に支払いを分けられる
5年保証のシロアリ駆除は、5年ごとに施工費用を支払う仕組みなので、一度に大きな金額を支払う必要がありません。
そのため、短期間で引っ越しを考えている人 や 初めてシロアリ駆除を行う人 にとっては、5年保証のほうが無駄な支出を抑えやすいと言えます。
一方で、長期間同じ家に住む予定であれば、最初に10年保証で契約したほうがトータルのコストを抑えられる可能性があります。
信頼性の比較
保証期間が長いと安心に感じるかもしれませんが、業者の信頼性や契約の継続性を考慮することが大切です。保証が途中で無効になるリスクもあるため、それぞれのリスクを見ていきましょう。
倒産リスクと保証の信頼性
シロアリ駆除の保証を提供する業者が途中で倒産してしまった場合、10年保証を契約していても保証が受けられなくなることがあります。
特に、中小規模の業者や個人経営の業者では、10年間の経営を保証できるとは限りません。そのため、10年保証を選ぶ場合は、大手企業やハウスメーカーと提携している信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
5年保証であれば、次回の施工時に別の業者を選べるため、万が一契約した業者が倒産しても影響が少なく済みます。
また、5年ごとに業者を見直すことで、より良いサービスを提供している業者を選び直すことも可能です。
契約の継続性と変更のしやすさ
10年保証を契約すると、基本的に同じ業者との長期契約になります。そのため、契約途中で「別の業者に変更したい」と思っても、すぐに切り替えることが難しくなります。
特に、10年保証には 定期点検の義務 があるケースが多く、業者の訪問ごとに追加の営業を受ける可能性もあります。
一方で、5年保証は契約期間が短いため、次回の施工時に 別の業者を選ぶ自由度 が高くなります。業者の対応に満足できなかった場合や、新しい技術が登場した場合に柔軟に対応できるのがメリットです。
維持管理のコストと手間の比較
シロアリ駆除の保証期間の違いは、維持管理の手間にも大きく影響します。5年保証と10年保証のそれぞれの手間やメンテナンス費用について比較してみましょう。
5年ごとのメンテナンスが必要かどうか
5年保証の場合、保証期間が切れるたびに新たに施工を行う必要があります。そのため、5年ごとに業者を手配し、見積もりを取ったり施工日を決めたりする手間が発生します。
しかし、定期的に家の状態をチェックできるため、シロアリ被害以外の問題(床下の湿気やカビなど)にも早めに対応できるメリットがあります。
一方で、10年保証の場合は、契約時に長期間の保証がつくため、5年ごとの見積もりや業者選びの手間を省くことができる のがメリットです。
ただし、10年保証の契約には 中間点検 が含まれていることが多く、施工後5年目あたりに再点検や追加の処理が求められるケースもあります。
長期的な維持管理のコスト
5年保証では、5年ごとに施工費用が発生しますが、10年保証は最初に大きな金額を支払うため、長期的な費用負担の考え方が異なります。
例えば、20年間住む場合に10年保証を2回契約するのと、5年保証を4回契約するのでは、最終的なコストに差が出ることがあります。
また、5年ごとに施工することで、その時点の最新技術を取り入れた施工が受けられるため、効果的なシロアリ対策ができる可能性があります。
逆に、10年保証では契約時の技術のまま保証が続くため、途中でより優れた方法が登場しても変更できないデメリットがあります。
ポイント
シロアリ駆除の5年保証と10年保証には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
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価格面の違い
- 10年保証は初期費用が高いが、長期的にはお得になる場合がある。
- 5年保証は初期費用を抑えられるが、長期的に見ると総額が増えることもある。
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信頼性の違い
- 10年保証は倒産リスクがあるため、業者選びが重要。
- 5年保証は業者を途中で変更しやすい。
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維持管理の違い
- 10年保証は契約時にまとめて保証が受けられるが、業者変更が難しい。
- 5年保証は定期的な点検ができ、家全体のメンテナンスにもつながる。
どちらの保証を選ぶかは、住む期間や予算、メンテナンスの手間をどれくらいかけられるかによって異なります。自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
シロアリ駆除保証を選ぶ際のチェックポイント
シロアリ駆除の保証には「5年保証」と「10年保証」がありますが、どちらが自分の家に適しているのか迷う人も多いでしょう。
保証を選ぶ際には、費用面だけでなく、保証範囲や契約の条件、業者の信頼性なども考慮する必要があります。
ここでは、シロアリ駆除保証を選ぶ際のポイントや、5年保証・10年保証が適している人の特徴について詳しく解説します。
保証を選ぶ際の判断ポイント
シロアリ駆除の保証を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。
契約時に確認すべきこと
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保証範囲の確認
シロアリ駆除の保証には、施工後にシロアリが発生した場合の「再施工保証」だけでなく、被害を受けた建物の修復費用まで補償する「修復保証」が含まれる場合もあります。契約前に、どこまでの保証が適用されるのかを確認しましょう。 -
倒産時の対応
業者が倒産してしまった場合、契約していた保証が無効になる可能性があります。大手のハウスメーカーや長年の実績がある業者であれば安心ですが、独立系の小規模な業者ではリスクもあります。万が一に備えて、倒産時の保証の継続性や他社での引き継ぎが可能かを確認しておくと安心です。 -
業者の信頼性
シロアリ駆除は、業者によって技術力やアフターサービスの質が異なります。施工実績が豊富か、日本しろあり対策協会に加盟しているか、口コミや評判が良いかなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
こんな人には5年保証がおすすめ
5年保証は、初期コストを抑えながら、定期的な点検を受けたい人に向いています。以下のような人には、5年保証が適しているでしょう。
コストを抑えたい人
5年保証は、1回の施工費用が10年保証に比べて低く抑えられるため、初期費用を抑えたい人におすすめです。
特に、短期間のうちに引っ越しを考えている場合や、一度シロアリ駆除を試してみたい人には適した選択肢です。
5年ごとに点検・メンテナンスをしたい人
シロアリ駆除の薬剤は、一般的に5年程度で効果が薄れるとされています。そのため、5年ごとに再施工することで、シロアリ被害を未然に防ぎやすくなります。
定期的に点検を受けることで、床下の湿気やカビの発生など、シロアリ以外のトラブルにも早めに対処できるというメリットがあります。
こんな人には10年保証がおすすめ
10年保証は、長期間の安心感を求める人や、大手メーカーの保証を利用したい人に向いています。
長期的な安心を求める人
シロアリ対策は、一度駆除して終わりではなく、長期的な管理が必要です。10年保証を選ぶことで、長期間の安心が得られ、万が一シロアリが再発した場合でも追加の費用を気にせずに済みます。
特に、木造住宅やシロアリ被害のリスクが高い地域に住んでいる人にとっては、10年保証のほうが安心感が大きいでしょう。
工務店や大手メーカーが提供する信頼できる保証を求める人
新築住宅では、ハウスメーカーや工務店が標準で10年保証を提供していることがあります。
こうした保証は、建築業者とシロアリ駆除業者が連携して行うため、保証の信頼性が高く、業者の倒産リスクが低いのがメリットです。
また、大手メーカーの保証であれば、保証期間中の定期点検や追加のメンテナンスが含まれていることが多いため、住宅全体の維持管理がしやすくなります。
ポイント
シロアリ駆除の保証を選ぶ際には、費用や契約内容だけでなく、業者の信頼性や保証の範囲をしっかり確認することが大切です。
- 5年保証は、コストを抑えたい人や、定期的に点検を受けてメンテナンスを行いたい人に向いています。
- 10年保証は、長期的な安心を求める人や、大手メーカーの信頼できる保証を利用したい人に適しています。
自分の住まいの状況や将来の計画を考えながら、最適な保証プランを選ぶようにしましょう。
結論:結局どちらを選ぶべき?
シロアリ駆除の保証期間を5年にするか10年にするかは、住宅の築年数や環境、ライフスタイルによって適した選択が異なります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、総合的に判断することが大切です。
住宅の築年数や環境で選ぶのがポイント
シロアリ被害のリスクが高い地域なら10年保証も検討
シロアリは湿気の多い地域や温暖な気候の場所で活発に活動します。もし、自宅がこうした地域にある場合は、10年保証を選んでおくと安心です。
特に、海の近くや河川沿い、森に囲まれた環境ではシロアリが発生しやすいため、長期保証を利用するとメンテナンスの手間を減らしつつ被害を抑えることができます。
築年数が古い家は5年ごとの施工が現実的
築年数が経過した住宅では、すでに過去にシロアリ対策が施されている可能性があり、また建物の状態によっては保証の適用条件が変わることもあります。
築20年以上の住宅では、シロアリ以外の要因で床下や柱が傷んでいることもあるため、5年ごとにしっかり点検を受けながらメンテナンスを続ける方が現実的です。
定期的な点検を行い、その都度必要な処置をすることで、住宅の健康を維持しやすくなります。
最終的には信頼できる業者を選ぶことが最重要
保証期間に関わらず、最も大切なのは「信頼できる業者を選ぶこと」です。シロアリ駆除の施工が適切でなければ、どれだけ長い保証があっても意味がありません。業者選びでは、以下のようなポイントをチェックしましょう。
- 過去の施工実績が豊富か
- 日本しろあり対策協会などの認定を受けているか
- 契約内容や保証範囲が明確か
- 口コミや評判が良いか
長く安心して暮らすためには、保証の長さだけでなく、実際にしっかりと施工してくれる業者を見極めることが重要です。
まとめ
- シロアリが発生しやすい環境なら、10年保証を検討
- 築年数が古い家なら、5年ごとに点検・施工を行うのが現実的
- 保証の長さよりも、信頼できる業者を選ぶことが何より大切
保証を選ぶ際は、費用や期間だけでなく、自宅の状況や今後の住まい方を考慮して、自分に最適なプランを選ぶようにしましょう。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。