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シロアリの特徴と見分け方
シロアリ(白蟻)は、昆虫綱 ゴキブリ目 シロアリ科 (Termitidae) の昆虫の総称とされています。シロアリは世界に約2000種生息しており、その大部分は人間と直接関係のない場所で生活していますが、その一方ではシロアリの被害を受ける建築物は年ごとに増え、被害額は年間1,000億円以上ともいわれています。
シロアリの見分け方
シロアリの羽アリ
普通の羽アリ
羽アリで見るシロアリの見分け方として、一番分かりやすいのは、胴体の「くびれ」が無く、4枚の羽根がほとんど同じ形・長さをしていることです。羽根を閉じていて胴体も見にくい場合は、触覚が数珠状かどうかで見分けることもできます。
住宅などの建物に被害を及ぼす白蟻は、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」という2種類のシロアリが代表的であり、以下のような特徴を持っています。
体長 | 4.5~7,5mm |
体色 | 淡黒色 |
巣 | 加害木材中にコロニーができる。特別な巣は作らない |
1巣内の頭数 | 1万匹~3万匹 |
被害部分 | 主に湿気の多い床下 |
飛び立つ時期 | 4月中旬~5月中旬の昼間 |
体長 | 6.5~8,5mm |
体色 | 淡褐色 |
巣 | 屋根裏・床下・土中・立木中・立木の根の下・壁中 |
1巣内の頭数 | 10万匹~100万匹 |
被害部分 | 地上から上方、屋根裏まで |
飛び立つ時期 | 6月~7月の夕方から夜間 |
最近話題のアメリカカンザイシロアリとは
近頃、よく聞く「アメリカカンザイシロアリ」はアメリカのワシントン州からメキシコのカリフォルニア半島にかけての太平洋沿岸地域を原産地とする乾材害虫で、1970年代に家具などの輸入材と共に持ち込まれたとされます。
日本でシロアリといえば、水分がないと生きていけない「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」が殆どでしたが、「アメリカカンザイシロアリ」は乾燥している木材に棲み続けることが出来るので、天井などどこからでも侵入可能です。福岡県内での発生例もあるようですが、北九州市内では未だ私共の知る限り聞いたことはありません。
駆除施工後の保証は、上記のような特徴があるので保証の適用外のところが殆どです。
発見方法としては1ミリ位の米粒状の糞が積もっている箇所を見つけることです。早期に発見して駆除を行うことで、被害を最小限に食い止めることができます。