庭や土の中でシロアリを見つけた場合、そのまま放置していませんか?
実は、シロアリが庭や土の中に巣を作ることで、建物に深刻な影響を与えることがあります。彼らは湿気や木材を好み、庭から建物内へと侵入して被害を拡大させる習性があります。
特に蟻道(シロアリが移動するためのトンネル)を使って基礎部分や床下から侵入するため、気付いたときには建物の柱や木材が食い荒らされていることも少なくありません。
この記事では、庭や土の中に潜むシロアリの特徴や、効果的な駆除方法、予防策について解説します。
大切な住まいを守るため、早めの対策が必要です。シロアリの習性を知り、被害を最小限に抑えるためのヒントを見ていきましょう。
記事のポイント
●シロアリが庭や土の中に潜む原因とリスクを理解できる。
●庭や土の中に巣を作るシロアリの特徴を把握できる。
●シロアリ被害を防ぐための日常的な予防策を学べる。
●専門業者に依頼する際のポイントと費用感を知ることができる。
シロアリが庭の土の中に潜む原因とリスク
シロアリはなぜ庭や土の中で活動するのでしょうか?
その理由を知ることで、対策が取りやすくなります。また、庭でシロアリを発見した場合には、建物への被害を予防するためにリスクを理解しておくことが重要です。
シロアリが庭や土の中に巣を作る理由
シロアリが庭や土の中で活動する主な理由は、湿気とエサの存在です。
彼らは湿気が多い環境を好み、特に木材や植物の枯れた部分をエサとして求めます。例えば、庭に枯れた木や落ち葉が溜まっていたり、湿度が高い状態が続いていると、それがシロアリの活動を促す要因になります。
さらに、庭の土の中に堆肥やウッドチップが混ざっている場合、それがシロアリの格好のエサ場になります。
堆肥の中に木材が含まれていると、彼らはそこに巣を作る可能性が高まります。特に、イエシロアリのように土の中に本巣と分巣を構築する種類は、水分を土の中から運び込むことで乾燥を防ぎ、巣をより強固に作り上げるのが特徴です。
庭から建物に侵入するリスク
庭にシロアリがいる場合、最も注意が必要なのは建物への侵入です。
シロアリは蟻道というトンネル状の通路を作り、庭から基礎部分や外壁に向かって移動します。蟻道は土の中だけでなく、壁や建物の隙間にも作られるため、目に見えないところで侵入されることが多いです。
建物近くに木材や段ボールを置いていると、それがシロアリのエサとなり、建物内部への被害が広がるリスクが高まります。
また、庭に設置されているウッドデッキや枕木などのエクステリアも、シロアリの攻撃対象になることがあります。防蟻処理が施されていない場合、それらがシロアリの巣やエサ場になる可能性も十分にあります。
庭にシロアリがいることに気づいたら、そのまま放置するのではなく、早めに対策を講じることが建物を守る第一歩です。
「シロアリ 庭 土の中」という状況が起きている場合は、湿気を減らし、不要な木材や段ボールを取り除くことが効果的です。侵入のリスクを減らすための予防策を積極的に取り入れましょう。
庭や土の中に巣を作るシロアリの特徴
シロアリは種類によって巣の作り方や構造が異なります。
庭や土の中に巣を作るシロアリの特徴を理解することで、効果的な対策を取ることが可能になります。ここでは、彼らの巣の構造や主要なシロアリの種類について詳しく見ていきましょう。
本巣と分巣の構造と特徴
庭や土の中に巣を作るシロアリは、本巣と分巣という2種類の拠点を持つことが特徴です。
本巣はシロアリのコロニー全体を統括する重要な場所で、女王アリや王アリが住み、繁殖活動が行われます。
本巣の構造は粘土質の土や排泄物、唾液を混ぜて作られており、層状に固められて石のように硬い部分もあります。特に中心部は頑丈で、簡単には壊せないほどの強度を持っています。
一方、分巣は本巣から伸びる蟻道の先に作られる小規模な巣で、エサを効率よく運ぶための中継地点として機能します。
分巣は地中だけでなく、外壁や建物の隙間、小屋裏などさまざまな場所に作られることがあり、これが被害を拡大させる原因となるのです。
主要なシロアリの種類と特性
庭の土の中に巣を作る代表的なシロアリには、イエシロアリとヤマトシロアリが挙げられます。それぞれの特性を簡単に解説します。
イエシロアリ
イエシロアリは非常に大規模なコロニーを形成し、庭や土の中で巣を広げる能力が高い種類です。
乾燥した土の中でも自ら水を運んで巣を維持できるため、乾燥環境でも活動が可能です。庭の土中に作られた巣は広範囲にわたり、半径100メートル以上にコロニーを拡大することも珍しくありません。そのため、被害が急速に広がる危険性があります。
ヤマトシロアリ
一方でヤマトシロアリは湿気のある環境を好むため、庭の枯れ木や湿った木材の中に巣を作ることが多いです。
本巣を持たず、食べた場所をそのまま巣にしてしまう特性があります。このため、庭の湿った木材や植木鉢などが被害を受けやすいです。
庭の土の中に巣を作るシロアリの中でも、特にイエシロアリは被害の範囲が広がりやすいため、早期発見と対策が必要です。
庭でシロアリを見つけたら、巣の特徴を確認しながら適切な対処を行いましょう。
シロアリが庭の土の中で発見された場合の具体的な対策
庭や土の中でシロアリを発見した場合、放置せず早急に対策を取ることが重要です。
適切な対処法を知ることで、被害の拡大を防ぐことができます。ここでは、自分で行える対策と専門業者に依頼する場合のメリットについて詳しく解説します。
自分でできる対策
庭や土の中でシロアリの巣を見つけた場合、最初に試せるのは市販の駆除剤を使用した対策です。
駆除剤はホームセンターや通販で購入でき、散布や塗布が簡単に行えるタイプが多く販売されています。
選ぶ際は、「人体やペットに安全」「環境への影響が少ない」と明記されたものを選ぶと安心です。また、散布後は土壌や庭木への影響を確認しておきましょう。
さらに、庭の環境を整えることでシロアリが再び巣を作るのを防ぐことができます。具体的には以下のような方法が有効です。
- 湿気を減らす: 庭に水が溜まりやすい箇所があれば、排水を良くする。
- 不要な木材を処分する: 枯れ木や放置された木材はシロアリの格好のエサです。すぐに片付けましょう。
- 庭の換気を良くする: 地面が乾燥しやすいように風通しを改善します。
これらの対策は費用を抑えながら手軽に始められますが、広範囲にシロアリが拡がっている場合や巣の位置が特定できない場合には限界があります。
専門業者に依頼する方法とメリット
シロアリの駆除で最も確実な方法は、専門業者に依頼することです。専門業者に頼むことで、以下のようなメリットが得られます。
- 本巣の特定が可能: シロアリの本巣は土の中深くや建物から離れた場所にあることが多く、専門的な知識や機材がないと見つけるのが難しいです。業者は経験豊富なため、効率的に巣を探し出してくれます。
- 徹底した駆除: 業者は薬剤散布やベイト工法などの手法を使い、巣全体を駆除します。特にベイト工法では、毒入りのエサを巣に持ち帰らせることで、巣そのものを壊滅させることができます。
- 再発防止策の提案: 駆除後も安心できるよう、庭や建物周辺の改善点を教えてくれるのも業者の強みです。
「シロアリ 庭 土の中で巣を発見した場合、ベイト工法を利用すると効果的です」という口コミが多いのは、巣の場所を特定せずとも全滅を狙えるからです。
ただし、ベイト工法は効果が出るまでに2~3か月かかるため、業者と相談して適切な対策を選ぶことが大切です。
シロアリを庭や土の中で発見したら、状況に応じた対策を取ることで、被害の拡大を防ぐことができます。まずは自分でできる方法を試し、それでも不安がある場合は専門業者に依頼することで、安全で確実な駆除が可能になります。大切な住まいを守るためにも、早めの行動を心掛けましょう。
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シロアリ被害を予防するための日常的な対策
シロアリによる被害を防ぐためには、日常的な予防策がとても大切です。
彼らが好む環境を作らないよう工夫することで、庭や建物への侵入を未然に防ぐことができます。ここでは、簡単に実践できる対策を紹介します。
湿気対策と木材や段ボールの管理
シロアリは湿気を好むため、庭や建物周辺の湿度を下げることが重要です。
例えば、庭に水はけの悪い箇所がある場合は、土を入れ替えるなどして排水性を改善しましょう。また、建物の基礎部分には適切な換気が必要です。
床下の換気口を塞がないようにし、定期的に空気が通る状態を保ちます。
さらに、庭や建物近くに不要な木材や段ボールを置かないようにしましょう。これらはシロアリのエサとなるため、放置すると被害のリスクが高まります。
特に、雨に濡れた段ボールや湿った木材はシロアリにとって格好の餌場となりますので、早めに片付けるように心掛けましょう。
庭でできる防虫対策アイデア
庭でシロアリの活動を防ぐためには、防蟻処理が施された木材を使用するのがおすすめです。
例えば、ウッドデッキやフェンス、プランターを選ぶ際には、あらかじめ防蟻加工がされているものを選ぶとよいでしょう。
また、木材を直接土に接触させないよう工夫することも大切です。ブロックや石を使って木材を地面から浮かせるだけでも、シロアリの侵入を防ぐことができます。
さらに、庭全体の湿気を減らすために、植木鉢やプランターの配置にも注意しましょう。
直置きではなく台の上に置いたり、水やりを過剰に行わないなど、湿度をコントロールすることでシロアリの好む環境を遠ざけることが可能です。
「シロアリが庭の土の中で活動する環境を防ぐには、庭全体の湿気を減らす工夫が必要です。」このように、普段から湿気を減らし、エサとなる木材や段ボールを管理することで、シロアリの侵入を効果的に防ぐことができます。手軽にできる対策を取り入れ、シロアリ被害のリスクを減らしましょう。日常的な予防が、住まいを守る第一歩です。
専門業者に依頼する際の注意点と費用感
シロアリ問題を根本的に解決したい場合、専門業者に依頼するのが最も確実です。
特に庭や土の中に巣を作るシロアリは、本巣を見つけて完全に駆除するには専門知識が必要です。ただし、業者を選ぶ際には注意点がいくつかあります。
また、駆除にかかる費用についても事前に理解しておくことが大切です。
信頼できる業者の選び方
「シロアリが庭の土の中にいる問題を徹底的に解決するには、専門業者に依頼するのが確実です。」とはいえ、どの業者でも良いわけではありません。
信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントをチェックしましょう。
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認証の確認
シロアリ駆除業者には、建築物に関する認証や資格を持っている会社があります。例えば、「公益社団法人日本しろあり対策協会」に加盟している業者であれば、適切な施工技術を持つ信頼できる業者と判断できます。 -
口コミや評判のチェック
実際に利用した人の口コミや評判をインターネットで調べるのも有効です。「丁寧な説明があった」「施工後の効果が長続きした」といった具体的なコメントがある業者を選ぶと安心です。 -
無料調査や見積もりサービス
無料でシロアリの状況を調査してくれる業者も多くあります。いくつかの業者に相談し、対応の丁寧さや提案内容を比較することが大切です。
費用の相場と工法の比較
専門業者に依頼する際の費用は、選ぶ駆除方法や建物の広さ、被害の深刻度によって変動します。以下は一般的な費用の目安です。
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薬剤散布
床下や庭の土壌に直接薬剤を散布する方法です。駆除効果が速く、予防効果も期待できます。費用は1平米あたり約2,200円~4,000円が相場です。家全体に施工する場合、40坪の建物で約29万円~53万円程度になることがあります。 -
ベイト工法
シロアリの習性を利用して毒入りのエサを巣に持ち帰らせる方法です。巣全体を駆除できる効果的な方法ですが、即効性には欠けます。1メートルあたり約7,000円~9,000円が相場です。全体的に薬剤散布より高額になる場合があります。
施工前に詳細な見積もりを提示してもらい、費用や施工内容を明確にすることが重要です。高すぎる場合はもちろんですが、極端に安い場合も注意が必要です。
施工の質が低い可能性があるため、信頼できる業者を選ぶことが成功のカギとなります。
専門業者に依頼することで、庭や土の中に潜むシロアリの問題を根本から解決できます。ただし、業者選びは慎重に行い、見積もり内容をしっかり確認することが大切です。費用はかかりますが、早めに対応することで建物への被害を最小限に抑えることができます。信頼できる業者を見つけて、安心して暮らせる環境を整えましょう。
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まとめ: シロアリ問題を防ぐためにできること
「シロアリ 庭 土の中」の問題は、放置してしまうと建物や庭の環境に深刻な影響を与える可能性があります。
この記事では、シロアリの特徴や発生原因、そして具体的な対策方法について解説しました。湿気対策や不要な木材の処分など、自分でできる予防策を実践するだけでも被害を減らすことが可能です。
また、被害が大きい場合や本巣の駆除が難しいときには、信頼できる専門業者に相談することが重要です。
早めの行動が大切です。シロアリを見つけたら、今回紹介した対策をすぐに取り入れて、大切な家や庭を守りましょう。
適切な対応を行うことで、長く安心して暮らせる環境を維持できます。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。