暖かくなる季節、夕方から夜にかけて家の周りで「バサバサ」という羽音を聞いたり、黒く細長い糞を見かけた経験はありませんか？

これは、コウモリが家の隙間や屋根裏に住み着いているサインかもしれません。特に春から夏にかけての繁殖期は、コウモリの活動が活発化し、被害が増加する時期です。

具体的なトラブルとしては、コウモリの糞や尿による悪臭や汚れ、ダニやノミの発生があります。さらに、これらが原因で健康被害につながる可能性もあるため、早急な対応が必要です。

本記事では、コウモリ被害に悩む方に向けて、正しい駆除方法や必要なグッズ、さらにはプロに依頼する際の費用相場についてわかりやすく解説します。

また、自分で対策を行う際の注意点や再発を防ぐための方法も取り上げます。

コウモリ駆除は間違った方法を取ると法律に触れる可能性もあります。そのため、安全かつ効果的に対応できるよう、本記事を参考にしてみてください。

あなたの家からコウモリを追い出し、快適な生活を取り戻すためのお手伝いができれば幸いです。

記事のポイント
●コウモリ駆除の基本的な手順とポイントを理解できる。
●自分で駆除を行う場合の注意点と方法を知ることができる。
●プロに依頼する場合のメリットと費用相場を把握できる。
●早期対応の重要性と再発防止策の必要性を学べる。

コウモリ駆除とは？市役所や補助金の利用可否

コウモリ駆除が必要な理由とは？

コウモリは家の隙間や屋根裏などに住み着くことがあり、さまざまな被害を引き起こします。

特に問題となるのが、コウモリのフンや尿です。これらは独特の異臭を放つだけでなく、乾燥して粉末状になったものを吸い込むと健康被害を引き起こすリスクがあります。

例えば、肺にカビが感染してしまう「ヒストプラスマ症」や、リッサウイルス感染症といった病気の原因となることもあります。

さらに、コウモリにはダニやノミが寄生しており、これらが人間やペットに被害を及ぼす可能性も否定できません。そのため、コウモリを放置することは家全体の衛生環境を悪化させる原因にもなります。

一方で、コウモリは鳥獣保護法によって保護されている動物です。捕獲や殺傷は法律で厳しく禁止されており、違反すると罰則が科せられることがあります。

このため、コウモリ駆除は適切な方法で行う必要があります。

市役所や補助金は利用できるの？

コウモリの被害があった場合、市役所や自治体に相談すれば何とかしてもらえるのでは？と思う方もいるかもしれません。

しかし、基本的に市役所や保健所ではコウモリ駆除の実施は行っていません。自治体によっては、駆除業者を紹介してもらえることもありますが、実際の駆除作業は民間の専門業者に依頼することが一般的です。

また、「駆除に補助金が使えるのでは？」と考える方もいるでしょう。残念ながら、コウモリ駆除自体に補助金が適用されるケースはほとんどありません。

補助金は農作物を荒らすイノシシや鹿など、特定の害獣対策に限られる場合が多いです。

とはいえ、相談窓口として市役所や自治体の環境課、または保健所を活用するのは無駄ではありません。

専門家によるアドバイスを得られるほか、地元の駆除業者や役立つ情報を教えてもらえる可能性があります。自分で調べるよりも効率的に情報を集められるため、一度相談してみるのも良いでしょう。

考察：早めの対応が被害を防ぐカギ

コウモリの被害は、初期の段階で対処することが重要です。

市役所や自治体に相談することで、プロの業者を見つけるきっかけが得られるかもしれません。また、駆除後は再発防止策を徹底することが必要です。

コウモリが住み着かない環境を作ることが、家を守る最善の方法です。

コウモリ駆除の正しい手順と必要なグッズ

コウモリ駆除の手順

コウモリ駆除は、正しい手順で行うことが重要です。不適切な対応は再発を招くばかりか、法律違反に繋がることもあります。ここでは、コウモリ駆除の基本的な流れを解説します。

1. コウモリの居場所を特定する

まずは、コウモリがどこに住み着いているのかを確認します。コウモリは夜行性のため、夕方から夜にかけてエサを求めて飛び立ちます。このタイミングで飛び出す場所を観察するのがおすすめです。

もう一つの手がかりは「糞」です。コウモリの糞は黒く細長い形状をしており、触るとパサパサと崩れる特徴があります。

糞が多く落ちている場所の上に小さな隙間がある場合、そこが巣穴の可能性が高いです。また、特有の臭いが漂っている場合も巣が近いサインです。

2. 忌避剤を使用して追い出す

コウモリは鳥獣保護法によって捕獲や殺傷が禁止されているため、追い出す方法で駆除を行います。効果的な忌避剤には以下のものがあります：

• ハッカ油スプレー
  コウモリはハッカの香りを嫌うため、巣穴にスプレーすることで追い出すことができます。ただし、強い刺激を与えすぎると失神や死亡のリスクがあるため、使用量には注意しましょう。

• 超音波装置
  コウモリは超音波を使って周囲を把握しています。これを乱す装置を設置することで、コウモリが巣に戻ってこなくなる効果が期待できます。

追い出す際は、防塵マスクと手袋を必ず着用してください。糞や尿に含まれる病原菌が健康被害を引き起こす可能性があるため、直接触れないようにすることが大切です。

3. 巣を封鎖して再発を防ぐ

コウモリを追い出した後、巣穴を封鎖することが再発防止の決め手です。コウモリは非常に小さな隙間でも侵入できるため、以下のポイントを確認しましょう：

• 封鎖に適した場所
  通気口や瓦の隙間、シャッターボックスなどは侵入経路になりやすいです。

• 封鎖の方法
  人差し指が入らない目の細かい金網を取り付けましょう。固定にはコーキング剤を使用するとしっかり密閉できます。

封鎖作業はコウモリが不在の時間帯（夕方以降）に行いましょう。万が一中に閉じ込めてしまうと、臭気や害虫の原因となることがあります。

必要なグッズ

コウモリ駆除を行う際には、以下の道具を揃えておくと安全かつ効果的に作業が進められます：

• 防塵マスク：健康被害を防ぐため必須。
• 手袋：糞や尿と直接接触しないため。
• ハッカ油スプレー：簡単に追い出し作業を行える。
• 超音波装置：巣の再利用を防ぐ。
• 金網（目の細かいもの）：巣穴の封鎖に使用。
• コーキング剤：金網の固定に便利。
• 脚立：高所での作業に必要。

考察

コウモリ駆除は手順を守ることで安全に進められますが、作業には危険も伴います。

特に高所での作業や、巣穴の特定が難しい場合はプロに依頼するのが安心です。また、一度住み着いたコウモリは執着心が強く、再び戻ってこようとする習性があります。

追い出しだけでなく、封鎖作業までしっかり行うことが、長期的な効果を得るためのポイントです。

コウモリが来やすい家の特徴と対策方法

 

コウモリが住み着きやすい家の共通点

コウモリは、自然の中で木の隙間や洞穴に住むことが多い動物ですが、近年では住宅地でもよく見られるようになりました。家に住み着く場合、以下のような特徴がある家がターゲットになりやすいです。

1. 小さな隙間が多い家

コウモリは、体が小さく2cm程度の隙間でも容易に入り込むことができます。

屋根瓦の間や通気口、エアコンの配管周りなど、わずかな隙間を見つけて侵入します。特に、古い家やメンテナンスが行き届いていない住宅は注意が必要です。

2. 通気口や軒下が未対策の家

コウモリは風雨をしのげる場所を好みます。そのため、通気口や軒下のような開放的な空間は格好の住処になります。

特に、通気口に目の粗いカバーが付いている場合、侵入されるリスクが高まります。

3. シャッターボックスがある家

シャッターボックスの中は、外敵から守られた安全な空間としてコウモリが巣を作りやすい場所です。特に、シャッターを長期間開閉していない場合、知らないうちに住み着かれることがあります。

コウモリが住み着くのを防ぐ対策方法

コウモリの侵入を防ぐには、家の構造を理解し、定期的な点検と対策を講じることが重要です。

1. 目の細かい金網を設置する

通気口やエアコンの配管周りなどの隙間には、目の細かい金網を取り付けましょう。人差し指が通らない程度の細かさが目安です。金網を固定する際は、雨風に強いコーキング剤を使うと効果的です。

2. シャッターボックスを管理する

シャッターを日常的に開閉することで、コウモリが住み着く可能性を減らせます。また、シャッターボックスの中に隙間がある場合は、適切なカバーや金網で塞いでおきましょう。

3. 定期的に家を点検する

コウモリの侵入は、気付かないうちに始まることがほとんどです。屋根や軒下、通気口の周辺に糞や異臭がないか定期的に確認しましょう。早期に発見できれば、被害を最小限に抑えられます。

プロに依頼する場合のメリット

自分で駆除できない場合や再発防止を徹底したい場合は、専門業者に依頼するのが最適です。プロに依頼することで得られる主なメリットを紹介します。

1. 専門的な対応

プロの業者はコウモリの生態や侵入経路を熟知しており、適切な方法で駆除を行います。高所や屋根裏など自力で対応が難しい場所でも、安全に作業を進めることができます。

2. 再発防止策の実施

駆除だけでなく、再びコウモリが住み着かないように隙間を封鎖したり、防護措置を施してくれます。また、侵入経路を特定することで、根本的な解決を図ることが可能です。

3. 時間と安全性の確保

コウモリ駆除には多くの時間と労力がかかりますが、プロに依頼すれば効率的に作業を完了できます。危険な作業を避けられるため、安全面でも大きなメリットがあります。

考察

コウモリ駆除は自分でも実践可能ですが、安全性や効果を考慮するとプロに依頼する選択肢が最も確実です。

また、一度住み着かれた場合、コウモリは執着心が強いため、再び戻ってくる可能性があります。再発を防ぐためには、駆除後の対策が欠かせません。

費用や労力をトータルで考え、自分に合った方法を選びましょう。

福岡県内・佐賀県東部・山口県西部の
「コウモリ駆除」ならお電話1本で駆け付けます！
0120-640-551

コウモリ駆除にかかる費用の相場

費用の内訳とは？

コウモリ駆除にかかる費用は、作業の内容や業者によって異なりますが、大きく分けると以下のような内訳があります。

1. 調査費

駆除を行う前に、コウモリがどこに住み着いているのか、侵入経路がどこかを調べる調査費用です。

この作業は、駆除の精度を高めるために重要で、一般的に 3,000円～1万円程度 かかることがあります。一部の業者では、調査を無料で行ってくれる場合もあるため、事前に確認しましょう。

2. 駆除費用

実際の駆除作業にかかる費用です。使用する道具や駆除の範囲によって異なりますが、1箇所の駆除で 8,000円～3万円程度 が相場です。

規模が大きい場合や複数箇所の駆除が必要な場合は、さらに費用が加算される可能性があります。

3. 再発防止作業費

駆除後に、再びコウモリが侵入しないようにするための作業費です。

隙間を塞ぐために金網を設置したり、侵入口をコーキング剤で封鎖する作業が含まれます。この費用は 1万円～5万円程度 になることが多いですが、家の構造によって変動します。

一般的な相場と具体例

コウモリ駆除全体の費用相場は、8,000円～3万円程度 となります。

例えば、小規模な一箇所の駆除と簡単な封鎖作業を行う場合は1万円程度で済むことがあります。一方で、複数箇所の駆除や高所作業が必要な場合、合計で数万円以上になることも珍しくありません。

また、業者によってはセット料金やパッケージプランを提供している場合もあります。

例えば、「調査＋駆除＋再発防止作業込みで3万円」というプランなどです。このようなパッケージを選ぶと、結果的に割安になることもあります。

プロ業者選びのコツ

業者選びで失敗しないためには、以下のポイントに注意しましょう。

1. 資格の有無を確認する

コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、駆除業者は適切な資格（狩猟免許や捕獲許可）を持っている必要があります。資格の有無を事前に確認し、信頼できる業者を選びましょう。

2. 口コミを確認する

実際にその業者を利用した人の口コミを参考にするのも重要です。作業の丁寧さや料金の透明性について確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

3. 見積もりを比較する

複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較することで、適正価格でサービスを受けられる可能性が高まります。見積もりは無料で行ってくれる業者を選ぶと良いでしょう。

考察

コウモリ駆除は、一見費用がかかるように思えるかもしれませんが、放置して被害が広がると、修繕費や健康被害への対応にもっと多くの費用がかかることがあります。

早めに信頼できる業者に依頼することで、コストを抑えつつ安全な環境を取り戻すことができます。業者選びは慎重に行い、安心して任せられるパートナーを見つけましょう。

コウモリが家に来る理由と来なくなる方法

コウモリが家に来る理由

コウモリが家にやって来るのは、主に「住みやすい環境」が整っているからです。具体的には、以下のような理由があります。

1. 餌を求める行動

コウモリは昆虫を主な餌としています。そのため、家の周辺に蛾や蚊などの昆虫が多い場合、自然とコウモリが寄ってきます。

特に、夜間に明るい照明を使っている家は昆虫が集まりやすいため、コウモリの格好の狩場となります。

2. 生息環境に近い家

コウモリは雨風をしのげる場所や天敵から身を守れる狭い隙間を好みます。

軒下や屋根裏、通気口などがその条件に合致するため、侵入されやすくなります。さらに、古い家やメンテナンスが行き届いていない家では、小さな隙間が侵入経路となりやすいです。

コウモリを家に来なくする方法

コウモリを追い出すだけでなく、再び戻ってこないようにするための対策が重要です。以下の方法を組み合わせて、コウモリが住みにくい環境を作りましょう。

1. 忌避剤や超音波機器の設置

コウモリが嫌がるハッカ油スプレーや専用の忌避剤を巣穴付近に散布することで、近寄りにくくする効果があります。

また、超音波機器を設置すれば、コウモリの感覚を混乱させ、巣作りを諦めさせることが期待できます。

2. 反射光を活用する方法

コウモリは光を嫌う習性があるため、アルミ箔やCDを巣穴の近くに吊り下げると効果があります。これらが反射して動く光がコウモリに不快感を与え、寄り付かなくなる可能性があります。

3. 環境を整えて住みにくくする

コウモリが住みにくい環境を作ることが最も効果的です。具体的には、以下のような対策が有効です：

• 家周辺の明るい照明を控える。
• 通気口や屋根瓦の隙間を目の細かい金網で覆う。
• シャッターや窓を定期的に開閉し、居場所を作らせない。

考察

コウモリは餌や住みやすい環境を求めて家にやってきますが、その根本的な理由を解消することで被害を未然に防ぐことができます。

特に、住みにくい環境を整えることは長期的な効果をもたらします。一度駆除した後も安心せず、再発防止の対策を継続することが大切です。コウモリがいなくなるだけで、家の安全と快適さが格段に向上するでしょう。

まとめ

コウモリ駆除のポイントを復習

コウモリ駆除を成功させるためには、正しい手順と適切な対応が重要です。

まず、コウモリの居場所を特定し、忌避剤や超音波機器を使って追い出す方法を試みましょう。その後、再発防止策として巣穴の封鎖や環境の整備を行うことが必要です。

自分で駆除する場合とプロに依頼する場合の比較

自分で駆除を行う場合、コストを抑えられるメリットがありますが、高所作業や健康リスクには十分注意が必要です。

一方で、専門業者に依頼すれば、安全性が高まり、再発防止策も含めた徹底的な対策を受けられる点が大きな利点です。

早期対応の重要性

コウモリの被害を放置すると、健康リスクや被害の拡大につながる可能性があります。早めに対応することで、被害を最小限に抑えることができます。

特に大規模な被害や再発を防ぎたい場合は、専門業者への相談がおすすめです。信頼できるプロに依頼することで、安全で快適な住環境を取り戻しましょう。

 

 

最後に．
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。

【関連記事】公益社団法人日本ペストコントロール協会とは？

最後までお読みいただきましてありがとうございました。