シロアリ駆除を検討する前に、まずは被害の兆候を見極め、早期発見と適切な予防対策を講じることが重要です。
本記事では、シロアリの発生サインや床下の湿気対策、市販の予防剤の活用方法を詳しく解説。さらに、DIYで対応できる範囲と業者に依頼すべきケース、駆除の流れや費用相場、補助金の有無についても紹介します。
シロアリ被害を防ぐために、無料点検を活用する方法や、被害が疑われる場合の正しい対処法も解説。シロアリ駆除を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
● シロアリ被害の兆候と早期発見の重要性を理解できる。
● 湿気対策や予防剤の活用方法を学べる。
● 自分でできるチェック方法と駆除の判断基準がわかる。
● 無料点検を活用し、専門業者に相談する重要性を知る。
シロアリ被害の兆候とは?まずはチェックリストで確認!
シロアリは住宅の木材を食べてしまうため、気づかずに放置すると建物の耐久性が著しく低下してしまいます。最悪の場合、地震や台風などの災害時に倒壊の危険もあります。
しかし、シロアリは普段目に見える場所ではなく、床下や壁の内部などに潜んでいることが多いため、被害に気づきにくいのが特徴です。シロアリ被害を防ぐためには、早めに兆候を見つけることが大切です。
ここでは、シロアリ被害の代表的な兆候をまとめたチェックリストをご紹介します。日常生活の中で「もしかして?」と思うことがあれば、すぐに確認してみましょう。
シロアリ被害の兆候チェックリスト(5つのポイント)
✅ 床がきしむ、沈む感じがする
床を歩いたときにギシギシと音がしたり、一部が沈むような感覚がある場合は要注意です。シロアリが床下の木材を食べてしまうと、木がスカスカになってしまい、強度が落ちます。長期間放置すると床が抜ける危険もあるため、早めに対処しましょう。
✅ 壁や柱を叩くと空洞音がする
家の柱や壁を軽く叩いたときに「コンコン」と響くような音がする場合、内部が空洞になっている可能性があります。シロアリは木材の内部を食べ進めるため、見た目は問題なくても中がボロボロになっていることがあります。
✅ 家の周りに蟻道(ぎどう)がある
シロアリは光や乾燥を嫌うため、移動するときに「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるトンネルのような道を作ります。この蟻道が建物の基礎や床下、外壁の隙間などにある場合、すでに家の中にシロアリが侵入している可能性が高いです。
✅ 室内に羽アリや羽が落ちている
春から夏にかけて、シロアリの羽アリが飛び立つことがあります。室内や窓の近くで羽アリを見かけたり、床や窓際に小さな羽が落ちている場合は、すぐ近くに巣がある証拠です。シロアリは新たな巣を作るために飛び立つため、このサインを見逃さないようにしましょう。
✅ 湿気が多い場所の木材が傷んでいる
シロアリは湿気の多い場所を好むため、浴室や台所の床下、押し入れの奥などの湿気がこもりやすい場所に被害が発生しやすくなります。木材がふわふわしていたり、触るとボロボロ崩れるような場合はシロアリの食害が進行している可能性があります。
具体的な被害のサインを解説
シロアリの被害は見た目だけでは判断しにくいことが多いですが、次のようなサインがあれば要注意です。
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蟻道の発見
床下や外壁、基礎部分に土で作られた筋のようなものがあれば、それはシロアリの通り道である「蟻道」です。蟻道を崩すとシロアリがうごめいていることもあります。 -
食害された木材の状態
シロアリに食べられた木材は、表面は普通に見えても内部がスカスカになっていることが多いです。軽く押すと崩れたり、薄皮一枚で支えられている状態のこともあります。 -
羽アリとクロアリの違い
シロアリの羽アリはクロアリとよく似ていますが、羽の形で見分けることができます。クロアリの羽は前後で大きさが異なりますが、シロアリの羽はすべて同じ大きさです。
写真を活用しながら、実際のシロアリ被害の様子を知ることで、より早く異変に気づくことができます。もしこれらの兆候を確認した場合は、放置せずに速やかに駆除や予防策を講じることが重要です。
早期発見・早期対策が、家を守る大きなポイントになります。定期的にチェックしながら、シロアリ被害を未然に防ぎましょう。
シロアリ被害を防ぐための予防策とは?
シロアリは一度住み着いてしまうと、家の柱や床をどんどん食べ進めてしまいます。そのため、シロアリが発生する前にしっかりと対策をすることが重要です。
特に湿気が多い環境や家の周辺に木材が多いと、シロアリにとって快適な住処になりやすくなります。
ここでは、シロアリ被害を未然に防ぐためにできる効果的な予防策を紹介します。日々の生活の中で気をつけられるポイントも多いので、できることから実践してみましょう。
家の環境を見直す!湿気対策が鍵
シロアリは乾燥に弱く、湿った木材を好む習性があります。
そのため、家の湿気を減らすことがシロアリ予防の大きなポイントになります。特に床下や押し入れ、浴室の近くなどは湿気がこもりやすく、シロアリが発生しやすい環境になりがちです。
効果的な湿気対策として、以下の方法を取り入れましょう。
- 床下の換気を良くする:床下の通気口が塞がれていないか確認し、風が通るようにする。定期的に換気扇を回すのも効果的。
- 除湿機や換気扇の活用:浴室やキッチンなどの湿気が多い場所では、換気扇を回したり、除湿機を設置すると湿度が下がる。
- 床下換気扇の設置:床下に換気扇を設置すると、空気の流れができて湿気が溜まりにくくなる。特に風通しが悪い家では有効な対策。
- 定期的に床下の点検をする:湿気が溜まりやすい場所にカビや腐食がないか、専門業者にチェックしてもらうのもおすすめ。
シロアリは水を必要とする生き物なので、湿度の管理を徹底すれば、それだけでシロアリの発生を防ぐ効果があります。
家の周りのチェックポイント!こんな場所に注意
シロアリは床下や壁の中にいるだけでなく、家の外にも潜んでいることがあります。家の周辺環境によっては、シロアリが寄り付きやすくなるため、定期的にチェックすることが大切です。
特に注意したいのが、次のような場所です。
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ウッドデッキや庭木の添え木
屋外のウッドデッキや木の杭、添え木などはシロアリの格好のエサになります。地面と接している部分が特に危険で、そこからシロアリが家の中へ侵入することもあります。できるだけ防腐処理を施し、木材を直接地面に触れさせないように工夫しましょう。 -
基礎や外壁のひび割れ
シロアリはわずかな隙間からも侵入します。基礎部分や外壁にひび割れがあると、そこから床下に入り込んでしまうことがあります。見つけたら早めに補修し、隙間を塞ぐことが大切です。 -
庭に放置された木材や廃材
庭に古い木材や不要な木の板を置きっぱなしにしていると、シロアリの巣になってしまいます。不要な木材はすぐに処分し、保管する場合は地面に直接触れないように棚に置くなど工夫しましょう。 -
エアコンの室外機周り
エアコンの室外機から出る排水が地面に直接流れると、湿気が溜まりやすくなります。その周辺の土が常に湿っていると、シロアリが集まりやすくなるため、排水パイプを延長して水が地面に染み込まないようにするのが良いでしょう。
家の周りの環境を整えることで、シロアリが近づきにくい環境を作ることができます。シロアリは「住みやすい場所」に集まるため、住みにくい環境にすることが最も効果的な予防策になります。
市販のシロアリ予防剤の活用方法
シロアリ予防には、市販の薬剤を使う方法もあります。専門業者に依頼しなくても、自分でできる簡単な対策として活用できるため、効果的に使いましょう。
主なシロアリ予防剤には、以下のような種類があります。
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ベイト剤(誘引剤)
シロアリが好むエサに薬剤を含ませたもので、食べたシロアリが巣に持ち帰ることで巣ごと駆除できます。家の周りに設置するだけでよく、床下の施工が不要なのがメリットです。定期的に交換することで、シロアリを寄せつけない環境を維持できます。 -
液剤タイプの防蟻剤
木材の表面に直接塗るタイプの薬剤で、シロアリの侵入を防ぎます。特に、床下やウッドデッキの木材に塗ることで、シロアリの食害を防ぐ効果があります。ただし、薬剤の効果は数年で切れるため、定期的な塗り直しが必要です。 -
スプレータイプの即効性殺虫剤
すでにシロアリを見つけた場合、すぐに対処できるのがスプレータイプの薬剤です。直接噴射することでシロアリを駆除できますが、根本的な解決にはならないため、発生源の対策も必要になります。
市販の薬剤を使った予防は、自分で手軽にできるのがメリットですが、効果が限定的な場合もあります。
特に、すでにシロアリが発生している場合は、市販の薬剤だけでは完全に駆除できないことがあるため、プロの業者に相談するのが確実です。
シロアリの被害を防ぐためには、湿気対策や家の周囲の環境を整えることが基本となります。さらに、市販の予防剤を活用すれば、より強固な対策が可能です。
シロアリは一度発生すると駆除が大変になるため、早めの対策が肝心です。日々のちょっとした工夫で、シロアリの被害から大切な家を守りましょう。
すでにシロアリがいるかも?駆除の判断基準と正しい対処法
シロアリの被害は、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。木材の内部を食い荒らすため、表面だけでは判断がつきにくく、発見が遅れると家の構造に深刻な影響を及ぼすこともあります。
シロアリが家にいる可能性があるのか、それともまだ大丈夫なのか。
判断するためのチェックポイントを確認し、駆除のタイミングを見極めることが重要です。もしシロアリの存在が疑われる場合は、早めの対策が被害を最小限に抑える鍵となります。
ここでは、駆除が必要なケースと、その際の流れや費用について詳しく解説します。
シロアリ駆除が必要なケースとは?
シロアリの被害は早期発見が大切ですが、どのタイミングで駆除をすればいいのか迷うこともあるでしょう。以下のような兆候が見られた場合は、すぐに対策を検討することをおすすめします。
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家の周りや床下に蟻道(ぎどう)がある
シロアリは光や乾燥を嫌うため、土を固めたトンネルのような「蟻道」を作って移動します。これが基礎や壁に沿って伸びている場合、すでに家に侵入している可能性があります。 -
室内や窓際に羽アリが大量に発生した
春から夏にかけて、シロアリは新しい巣を作るために羽アリとなって飛び立ちます。家の中や庭で大量の羽アリを見かけた場合は、近くに巣があるかもしれません。 -
床や柱を叩くと空洞音がする
木材を叩いたときに「ポコポコ」と軽い音がする場合は、内部が食害されてスカスカになっている可能性があります。 -
壁や床にひび割れや変色が見られる
シロアリが木材を食べると、水分が内部に溜まりやすくなり、カビや変色の原因になります。また、食害が進むと建材がゆがみ、壁や床にひびが入ることもあります。
これらの兆候がある場合、自分で駆除するのが良いのか、業者に依頼するべきか判断に迷うかもしれません。
DIYで対応できるケース
- 被害が初期段階で、まだ軽度である
- 限られた範囲でシロアリを発見した
- 市販の薬剤で対策を試してみたい
業者を呼ぶべきケース
- 複数の場所でシロアリの痕跡を確認した
- 床下や壁の内部に広範囲の被害がある可能性が高い
- 家の耐久性に影響を及ぼしている可能性がある
DIYでの駆除は一時的な対策としては有効ですが、シロアリの巣を完全に駆除するのは難しいため、被害が広がっている場合は専門業者に相談するのが安心です。
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シロアリ駆除の流れと費用相場
シロアリ駆除はどのように進められるのか、また費用はどれくらいかかるのかを事前に把握しておくと、スムーズに対応できます。一般的なシロアリ駆除の流れを紹介します。
1. 診断(無料点検)
まずは業者による家の調査を行います。床下や家の外周、被害の疑いがある箇所を確認し、シロアリの種類や被害の範囲を特定します。多くの業者が無料で点検を行っているので、気になる場合は相談してみると良いでしょう。
2. 施工(薬剤散布・ベイト工法など)
シロアリ駆除には主に以下の2つの方法があります。
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バリア工法(薬剤散布)
床下や被害部分に直接薬剤を散布し、シロアリを駆除するとともに、再侵入を防ぎます。即効性があり、広範囲の被害に対応できます。 -
ベイト工法(毒エサ設置)
シロアリが好むエサに駆除成分を含ませ、巣に持ち帰らせることで、巣全体を駆除する方法です。長期的にシロアリを根絶したい場合に適しています。
3. アフターケア(再発防止対策)
施工後、シロアリが再発しないように、定期的な点検や予防措置を行います。業者によっては、5年間の保証をつける場合もあるので、契約内容をしっかり確認することが大切です。
シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除の費用は、家の広さや被害の程度、使用する駆除方法によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 30坪程度の住宅 → 10万円〜30万円
- 薬剤散布のみ → 10万円前後
- ベイト工法を含む場合 → 20万円以上
家の構造や被害の範囲によっては、追加で費用がかかることもあります。また、一部の自治体ではシロアリ被害の修繕に関する補助金が用意されている場合もあるため、事前に確認すると良いでしょう。
シロアリは発見が遅れると被害が深刻化し、修繕費用も高額になってしまいます。気になる兆候があれば、早めに点検を受け、適切な対策を講じることが大切です。
DIYで対応できるか、業者に依頼するべきかをしっかり判断し、大切な家を守るための行動を早めに起こしましょう。
まとめ|シロアリ被害は早期発見・予防がカギ!
シロアリは気づかないうちに家の中で繁殖し、木材を食い荒らしてしまいます。そのため、被害を未然に防ぐためには、早期発見と適切な予防策が何よりも重要です。
まずは、シロアリ被害の兆候チェックリストを活用し、定期的に家の状態を確認しましょう。特に、床や壁の変化、羽アリの発生、蟻道の有無などは見逃さないことが大切です。早い段階で兆候を発見できれば、被害を最小限に抑えることができます。
また、湿気対策や市販の予防剤を活用することで、シロアリが寄り付きにくい環境を作ることができます。床下の換気を良くしたり、除湿機を使用したりするだけでも効果がありますし、ベイト剤や防蟻スプレーを使うことで、シロアリの侵入を防ぐことが可能です。
もし、シロアリ被害が疑われる場合は、速やかにプロの業者に相談しましょう。シロアリは目に見えない場所で活動するため、素人では判断が難しいことも多いです。無料点検を実施している業者も多いため、まずは専門家に診てもらうのが安心です。
「うちの家は大丈夫かな?」と少しでも気になる方は、まずは無料点検を活用し、早めの対策を検討することをおすすめします。シロアリの被害を防ぎ、大切な家を長く守るために、今日からできる対策を始めてみましょう。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。