9月に入り弊社では「コウモリのフン害」に関するお問い合わせが多くなっています。コウモリのフンは知らない間に家屋に蓄積し大きな被害をもたらすことがあります。
悪臭だけでなく衛生面でも危険が潜んでおり放置することで、人の健康面や家の構造にダメージを与えてしまうので、コウモリのフン被害の理解と対策が必要となります。
この記事では、下記の点に関する解説記事を公益社団法人日本ペストコントロール協会所属の弊社「あい営繕」が解説させて頂きます。
①コウモリのフンの見分け方
➁コウモリのフンによる健康被害のリスクとその原因
③コウモリのフン対策:掃除方法から予防策
※冒頭の写真は神栄産業株式会社の「小動物追い出しスプレー」です。プロ仕様で設計されている為に専門業者以外は購入することは出来ません。使用・譲渡もできません。
こんにちは、記事を書きました(株)あい営繕 代表の岩永です。この場合のプロ仕様とは?目や鼻・皮膚への刺激がとても強いスプレーのため、私達プロの作業者はマスクやゴーグルを装着し、作業箇所には自分以外に人が居ないことを確認して作業行うなどの注意事項があります。
コウモリのフンの見分け方
こうもりかな?と思うようなフンを、玄関・ベランダ・軒下・などの場所で人間以外の動物のフンを見かけたら「いったいうちの周りにはどんな動物がいるんだろう…」と不安に思いますよね。
動物の種類によって対策も変わってきますので、まず「どの動物のフンなのか」をしっかり把握することが大切です。
こちらでは、「家の周りにあるフンがコウモリのものなのかどうか」を見分けるポイントについてご紹介していきます。
コウモリのフンにはどのような特徴があるのでしょうか
コウモリのフンには、
●長さは0.5〜1cm程度
●黒っぽい
●細長く、よじれている
●乾燥してパサパサしている
といった特徴がみられます。
しかし、コウモリのフンはネズミのフンとよく似ており、見間違えることが多いとされています。
ネズミのフンとコウモリを見分けるポイント
ネズミ(特にクマネズミ)のフンも1cm程度で細長い形をしています。
コウモリとネズミのフンを見分けるポイントは
・フンが落ちている場所
・フンの硬さ
の2点になります。
・コウモリ:家の外、一箇所にまとまってフンをする、触れると崩れやすい
・ネズミ:家の中、あちこちに散らばってることが多い、コウモリのフンよりは固め
ということになります。
【コウモリ】
コウモリは軒下や玄関、ベランダなど「家の外」でなおかつ「一箇所にまとまってフンをする」という特徴があります。
屋根や天井にぶら下がり、しかも群れを作って止まりますので、一箇所にまとめて溜まってしまうのです。
家に棲みつくアブラコウモリはぶら下がらずにすみ着くケースも多々あります。
また、コウモリは昆虫を主食としているためにフンは乾燥しており、触ると簡単に崩れてしまいます。
【ネズミ】
一方のネズミは、家の中で動き回りながらフンをするという特徴があります。したがって、家の中に散らばった状態で見つかることが多くなっているのです。
その他、小さくて米粒みたいな形をしていたり、丸みがあって太さがある場合もネズミの可能性があります。
コウモリとネズミとでは、駆除方法が全く変わってきますので、こちらを参考にしっかりと確認してみてください。
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コウモリのフンによる健康被害のリスクとその原因
コウモリのフンが健康に与える影響は、特に呼吸器系に深刻です。乾燥したフンは粉塵となり吸い込むことでヒストプラズマ症という肺感染症を引き起こすリスクがあります。
ヒストプラズマ症は初期症状が風邪に似ているため発見が遅れることが多く、重症化すると肺炎を引き起こすこともあり得ると言われています。
コウモリのフンには多くの細菌や寄生虫が含まれており、家族やペットにも感染症をもたらす危険があります。
特に免疫力の弱い高齢者や小さな子供がいる家庭では、コウモリのフンの存在は無視できない健康リスクとなる為に早急に対処する必要があります。
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コウモリのフン対策:掃除方法から予防策まで
コウモリのフン対策は先ず徹底的な掃除が必要です。フンは直接触れることが危険なのでマスクや手袋を着用し、湿らせた布で慎重に取り除きましょう。
また、フンを取り除いた後は消毒を行い感染リスクを最小限に抑えることが大切です。更にフンの再発を防ぐ為にコウモリの侵入経路を特定し、屋根裏や壁の隙間をしっかりと封鎖する必要があります。
高錘は一度住み着くと繰り返し戻って来る習性がある為、プロの害獣駆除業者に依頼するのも有効な手段です。
適切な対策を行うことで、家と健康を守ることが出来ます。
コウモリのフンの処理方法は?
上記の写真は家の天井裏に大量に溜まったコウモリのフンの写真です。このように家の周りや天井裏でコウモリのフンを見かけた場合、どのように処理していけば良いのでしょうか?
まず、注意していただきたいことがあります。それは、コウモリのフンを見つけても「絶対に素手で触らないこと」です。
後ほど詳しくご紹介しますが、コウモリのフンに含まれているウイルスや寄生虫は大変危険なものになっているのです。
その点に気をつけていただき、コウモリのフンの対処法について詳しくみていきましょう。
コウモリのフンの取り扱いには十分にご注意のうえ処分をなさるようにしてください。
フンの掃除で準備するもの
コウモリのフンを掃除する際には、次のような準備が大切です。
多少大げさに感じるかもしれませんが、それだけ慎重におこなう必要があるのです。
・服装
感染予防のために理想的な服装は、頭から足先までを覆う全身防護服になります(Amazonで5000円程度で販売されています)
しかし、そこまで準備するのが難しい方は普通の服装でも構いません。空気中の菌が服に付着することも考えられますので、作業後にそのまま捨ててもよい服がおすすめです。
シャツをズボンにインし、ズボンの裾は靴下にインして、なるべく隙間を作らないようにしましょう。
・マスク
フンが空気中に舞うことが考えられますので、必ずマスクは着用してください。
通常のマスクだと粉塵を吸い込んでしまう可能性がありますので、繊維の隙間が小さい「防塵マスク」が理想的です。
・ゴーグル
ゴーグルや水中眼鏡などをかけて、しっかりと目をガードしてください。通常のメガネだと、隙間から粉塵が入ってしまう可能性があります。
・手袋
軍手で構いませんが、そのまま捨ててもよいものをご利用ください。
・ちりとり、ほうき、ゴミ袋
フンを集めて捨てる際に使用します。
フンの掃除方法
ほうきを使ってコウモリのフンを集め、ゴミ袋に入れていきます。粉状で残っている可能性がありますので、目に見えるフンを集めたら、その場を水で洗い流すとより効果的です。
フンはそのまま燃えるゴミで出して構いませんが、外部に漏れないよう、袋を二重三重にして捨てるようにしてください。
コウモリのフンがあった場所では掃除後の消毒、消臭も
たとえフンを綺麗に取り除いても、菌やウイルスが残っている可能性があります。必ずフンがあった場所は消毒するようにしてください。
薬局で販売している除菌・抗菌スプレーや、エタノールを使用してしっかりと消毒しましょう。粉が舞っている可能性がありますので、床面だけではなく空間までしっかりと消毒することが大切です。
コウモリのフンの原因となる主な住み着き場所
換気口・壁の中・屋根裏・瓦の下・軒下・シャッター・雨戸の戸袋・エアコンの中・など。
コウモリのフン害とは?に関する解説、家屋への影響と対策方法を記事にしました。この記事内は弊社過去記事を引用した部分もあります。更にお知りになりたい方は、弊社ホームぺーい内のブログ記事【コウモリ駆除】をご覧ください。
もし、ご自身で処理が難しい場合は、お気軽に専門業者にご相談ください。